株価指数先物【寄り前コメント】 再びCPIショックも、VIX低下でアク抜けを意識した底堅い値動きに

市況
2022年7月14日 8時17分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 26470 +30 (+0.11%)

TOPIX先物 1886.5 +1.0 (+0.05%)

シカゴ日経平均先物 26485 +45

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。注目されていた6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比9.1%上昇と約41年ぶりの高い伸びとなり、市場予想を上回った。これを受けて7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%利上げが確実視されたほか、利上げ幅が1%に拡大するとの観測も浮上。NYダウの下落幅は一時460ドルを超える場面も見られた。ただし、CPI発表後に上昇を見せた長期金利が低下に転じると、ハイテク株の一角に買い直す動きも見られ、相場全体も下げ渋る動きだった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービス、銀行、資本財が下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比45円高の2万6485円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円安の2万6430円で始まり、その後は2万6450円~2万6500円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始前に2万6540円まで上昇した後、CPIの結果を受けた米株安の流れを受けて一気に2万6210円まで売られる場面があった。売り一巡後はショートカバー優勢のなか再び2万6540円まで買い戻され、2万6470円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は再びCPIショックといった格好とはなったものの、前日には1%の利上げ観測なども浮上し警戒感が強まっていたほか、長期金利の低下を背景にハイテク株の一角が買い戻されており、いったんはアク抜け的な動きに向かいそうだ。

また、1%の利上げ観測を市場は織り込む動きとなるなか、日経225先物は5日、25日移動平均線が位置する2万6500円近辺では戻り待ちのショートが入りそうだ。ただし、下値は直近安値水準で下げ渋る動きを見せており、オプション権利行使価格の2万6250円~2万6500円のレンジ推移との見方を継続。昨日の東証プライム市場の出来高が4月半ば以来の9億株を下回る薄商いだったこともあり、模様眺めムードのなかではCPIショックによる影響は限られよう。

なお、VIX指数は一時29.06まで上昇する場面もあったが、25日線に上値を抑えられる格好から26.82に低下し、75日線を下回ってきている。リスク回避には向かわず、インフレピークを想定した押し目狙いのスタンスとなりそうだ。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.02倍に上昇した。ただし、リバランスが中心であり、下向きのトレンドは継続していると見られ、NTショートショートによるスプレッド狙いの動きが入りやすいだろう。もっとも、昨日リバウンドを見せていた指数インパクトの大きい値がさ株の動向次第では、いったんNTロングが強まる可能性もある。

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