話題株ピックアップ【昼刊】:アイドマHD、サンバイオ、吉野家HD

注目
2022年7月14日 11時38分

■ウイングアーク1st <4432>  1,892円  +292 円 (+18.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ウイングアーク1st<4432>は大きく買われ、200日移動平均線を一気に上抜けてきた。13日の取引終了後に23年2月期第1四半期(3~5月)の決算を発表。売上収益が前年同期比21.4%増の57億2300万円、営業利益が同37.2%増の19億3500万円と大幅増収増益で着地しており、これを好感した買いが入っているようだ。活発な企業の投資活動や一部案件前倒しの影響で帳票基盤ソリューション「SVF」が大きく伸びたほか、ペーパーレスや電子帳簿保存法対応に向けた需要を追い風に電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」も引き続き好調に推移した。このほか、各種サービスの売り上げも増加し、全体業績を押し上げた。

■アイドマHD <7373>  3,305円  +500 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在

アイドマ・ホールディングス<7373>は急騰し、ストップ高の3305円に買われた。13日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、売上高を57億円から61億4000万円(前期比65.2%増)へ、営業利益を12億円から15億5000万円(同86.8%増)へ、純利益を7億4000万円から10億円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感されている。在宅ワークが定着するなか、主力の「営業支援」「人材支援」サービスが中小・中堅企業からの受注が増加し高い成長が続いていることが要因としている。あわせて発表した第3四半期累計(21年9月~22年5月)決算は、売上高43億2200万円(前年同期比67.2%増)、営業利益14億7400万円(同2.1倍)、純利益9億8000万円(同2.1倍)だった。

■サンバイオ <4592>  1,379円  +198 円 (+16.8%)  11:30現在

サンバイオ<4592>が大幅高で5日続伸。一時16%を超える上昇で1300円台に駆け上がった。同社は中枢神経系疾患領域の再生細胞薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、現在臨床試験を進めている慢性期外傷性脳損傷を対象とした再生細胞薬「SB623」の上市に期待がかかっている。株式需給面では13日引け後に、3月4日に発行した新株予約権について今月11日から13日までに大量行使(7500個)し、行使が終了したことを発表、これに伴い上値が軽くなったとの見方で物色人気が加速する格好となった。

■サカタのタネ <1377>  4,985円  +635 円 (+14.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

サカタのタネ<1377>が急騰し、約1カ月ぶりに年初来高値を更新している。13日の取引終了後に発表した22年5月期の連結営業利益は111億8100万円と従来予想の100億円を上回って着地。併せて、配当を従来予想の38円から45円(前の期は38円)に引き上げており、これが好材料視されているようだ。前期から収益認識に関する会計基準を適用しており単純比較できないが、旧基準で比較すると前期の営業利益は112億2400万円となり、前の期比15.4%の増益だった。海外卸売事業で新型コロナウイルス感染症やウクライナ問題などを背景とする物流の混乱を回避するために前倒し需要が引き続き発生したほか、為替の円安進行もプラスに働いた。併せて発表した23年5月期の営業利益は前期比1.1%増の113億円に伸び、配当は前期比5円増の50円に増配する方針としている。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,556円  +134 円 (+5.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

吉野家ホールディングス<9861>は続伸。13日の取引終了後に発表した23年2月期第1四半期(3~5月)の連結営業損益は4億4000万円の黒字(前年同期は2億600万円の赤字)となり、これが好感されているようだ。3~5月期としてはコロナ禍前の19年3~5月期以来、3年ぶりの黒字となった。国内はまん延防止等重点措置の解除後、通常営業を再開し店内飲食が段階的に回復したほか、海外では米国やアセアン部門が2ケタ増収となった。また、コストコントロールを継続したことも利益改善に貢献した。

■東京エレクトロン <8035>  43,570円  +1,290 円 (+3.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>は売り買い交錯、再び4万2000円台近辺で強弱観を対立させている。前日の米国株市場では、6月の米CPIの予想以上の上昇を受けFRBの金融引き締め強化に向けた動きが警戒され主力銘柄中心に売りに押される展開となった。ただ、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やエヌビディア<NVDA>がプラス圏で引け、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続伸するなど、半導体関連株への売り圧力は一巡感が出ている。半導体製造装置の国内トップメーカーである同社株も4万円台前半は値ごろ感からの押し目買い需要も観測されている。一方、きょうは台湾の半導体受託製造最大手のTSMC<TSM>の4~6月期決算を控え警戒感も拭えず、この結果を見極めたいとの思惑から足もとで積極的な買いは入りづらい状況にある。

■日本電産 <6594>  8,997円  +217 円 (+2.5%)  11:30現在

大和証券は13日、例年10月第1営業日に実施される日経平均株価の定期銘柄入れ替えの予想を発表した。同証券では3銘柄の入れ替えを見込んでいる。具体的には、採用候補として日本電産<6594>、SMC<6273>、オリエンタルランド<4661>を挙げた。予備の採用候補はHOYA<7741>とした。一方、除外候補はユニチカ<3103>、沖電気工業<6703>、マルハニチロ<1333>を挙げた。予備の除外候補は東洋紡<3101>とした。定期入れ替えに関する日本経済新聞社からの発表は9月5日頃を予想している。実際の入れ替えは10月3日が見込まれ、9月30日の終値ベースでリバランスに伴う売買インパクトが発生するとみられている。なお、日本経済新聞社はコンサルテーションの結果を反映した新ルールを近日中に発表するとみられており、同証券では今回は暫定予想としている。

■日本郵船 <9101>  9,490円  +170 円 (+1.8%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手が揃って上昇。全般軟調地合いのなか、「海運」セクターは業種別値上がり率で33業種中2位に入っている。世界景気の減速感が強まるなか、グローバル物流需要の停滞が海運業界にも影響を及ぼすことが予想されている。欧州だけでなく中国でも消費が伸び悩むなか、中国経済との連動性が高いばら積み船市況を表すバルチック海運指数も、足もと2000の大台攻防まで水準を切り下げていることで逆風が強い。ただ株価的には、空売りの買い戻しや、郵船や商船三井など11%を超える高配当利回りに着目したインカム狙いの買いが下値を支え、テクニカル的には底入れ足をみせている。足もとで急速に進むドル高・円安も、運賃ドル建て決済の海運セクターには強い追い風となっている。

■ジンズホールディングス <3046>  3,600円  -675 円 (-15.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

13日に決算を発表。「今期経常を一転20%減益に下方修正、配当も37円減額」が嫌気された。

ジンズホールディングス <3046> [東証P] が7月13日大引け後(17:10)に決算を発表。22年8月期第3四半期累計(21年9月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比21.0%減の31.4億円に減った。業績悪化に伴い、従来37円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は17円(前期は45円)となる。

⇒⇒ジンズホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■マネーフォワード <3994>  3,150円  -440 円 (-12.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位

マネーフォワード<3994>が大幅安。13日の取引終了後に22年11月期上期(21年12月~22年5月)の決算を発表。営業損益が37億9600万円の赤字で着地しており、前年同期の黒字から大幅な赤字に転落したことが嫌気されているようだ。広告宣伝や人材採用などの先行投資が重しとなった。業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」の新規ユーザー数が順調に増加するなど、引き続き各種サービスが好調に推移し、売上高は同31.9%増の98億4100万円と増加した。

■スタジオアタオ <3550>  301円  +54 円 (+21.9%)  11:30現在

スタジオアタオ<3550>が続急騰し、年初来高値を更新している。13日の取引終了後に発表した23年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算で連結経常利益が前年同期比4.9倍の9900万円に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。売上高は同16.7%増の12億2000万円だった。店舗販売で新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響が緩和したことに加え、インターネット販売では収益認識会計基準の適用などの影響がプラスに働いたようだ。また、販売促進費のコントロールも利益拡大につながったとしている。

■ワンダープラネット <4199>  2,850円  +494 円 (+21.0%) 一時ストップ高   11:30現在

ワンダープラネット<4199>は急動意。13日の取引終了後、シンガポール子会社のWPBCがGame Changer(シンガポール)とグローバルエリアにおけるブロックチェーンゲームの共同事業に関する基本合意書を締結したと発表しており、これが好感されている。Game Changerがサービス開始を予定するWeb3ゲームプラットフォーム「Game Changer」は、Game Changer Token(GCトークン)をユーティリティトークンとしており、ユーザーはGCトークンを使用することで、提携するブロックチェーンゲーム内のNFTの入手などを行うことができる。WPBCは、Game ChangerからGCトークンのアロケーション(割当)を受け、Game Changerの初期タイトルとして、グローバルエリアにおけるブロックチェーンゲームを提供する予定だ。あわせて発表した22年8月期第3四半期累計の経常損益(非連結)は5億3000万円の赤字(前年同期は2億2300万円の黒字)だったが、通期計画は2億円の赤字~2億円の黒字(レンジ予想)を据え置いた。第4四半期は新規タイトル「アリスフィクション」の全世界同時リリースを予定している。

■Enjin <7370>  3,225円  +503 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

Enjin<7370>がストップ高に買われている。13日の取引終了後に発表した22年5月期の経常利益(非連結)は前の期比2.0倍の12億3600万円に急拡大し、従来予想の9億3200万円を上回って着地。続く23年5月期も前期比21.2%増の14億9800万円に伸びる見通しとなり、これが好材料視されている。前期の上振れは新規事業であるプラットフォームサービスの伸長に加え、人件費比率が減少したことが要因となった。今期は売上高40億5500万円(前期比32.3%増)と大幅増収を見込む。主力とする中小企業や医療機関向けのPR支援事業とプラットフォームサービスの顧客数が大きく伸びる計画だ。併せて、従来未定としていた前期配当は初配当34円50銭を実施する方針を示したことも好感されている。

■HMT <6090>  868円  +131 円 (+17.8%)  11:30現在

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>は急伸。13日の取引終了後、九州大学と共同研究契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。この共同研究では、メンタルヘルス不調による休職・復職支援のための精神状態評価指標の開発を目指す。開発に向け、企業健診などにおける共同事業実証を行うという。

■シンワワイズ <2437>  1,122円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在

Shinwa Wise Holdings<2437>がカイ気配スタートで3連騰。前日は一時120円を超える上昇で1081円まで上値を伸ばした後、取引終盤に急速に値を消す展開を強いられたが、きょうは改めて仕切り直しの買いが流入している。同社が13日取引終了後に発表した22年5月期決算は、減収ながら営業利益が前の期比93%増の4億900万円と急増、続く23年5月期はトップラインの2ケタ増収効果を反映し営業利益は前期比26%増の5億1600万円予想と大幅な成長が続く見通しにあることで、これを好感する買いを呼び込んでいる。世界的なインフレが進むなか、現金の価値低減が懸念され実物資産へのシフトが加速している。こうしたなか、美術品の取扱高も増加傾向にあり同社の収益環境に追い風となっている。

■日邦産業 <9913>  781円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在

日邦産業<9913>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は13日、名古屋工業大学との間で生体模倣技術「デフォガ」に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。生体模倣技術とは、生物の構造や機能を研究し、その優れた機能を工学技術として応用することで、新しい技術開発やモノづくりに活用する科学技術のこと。デフォガはフナムシ脚部の構造を模倣することで、表面に液体搬送機能を持たせ、「液体が表面に濡れて広がる」「濡れ性を向上させる」技術で、濡れ性を活用した放熱・蒸散・防曇、電子機器や水回り製品などの結露対策などへの応用が期待される。

●ストップ高銘柄

ジーダット <3841>  1,052円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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