注目銘柄ダイジェスト(前場):スタジオアタオ、ウイングアーク、アイドマHDなど

市況
2022年7月14日 11時54分

マネーフォワード<3994>:3150円(-440円)

大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業損益は38億円の赤字になっている。3-5月期は21.6億円の赤字で、従来予想レンジ19億円の赤字から24億円の赤字のほぼ中心値ではあるが、グロース株の先行き懸念が拭えない中で、ネガティブな反応につながっている。売上成長は続いているものの、人員拡充による人件費増、広告宣伝費拡大など、先行投資による販管費負担が膨らんでいるもよう。6-8月期見通しも費用先行の形に。

吉野家HD<9861>:2556円(+134円)

大幅続伸で年初来高値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は4.4億円の黒字となり、前年同期比6.5億円の損益改善となっている。3-5月期としては3年ぶりの営業黒字になっている。国内では時短営業解除後に店内飲食が段階的に回復し、海外ではアメリカが市場全体の消費の伸びで好調に推移しているもよう。業績予想の変更はないが、収益回復ペースは想定以上とみられ、計画達成確度は高まったとの見方が優勢に。

トレファク<3093>:1279円(+76円)

大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.7億円で前年同期比2.2倍となり、従来の上半期計画を大幅に上振れ着地。つれて、上半期予想は従来の2.5億円から6.3億円に、通期では11億円から14億円、前期比40.7%増にそれぞれ上方修正している。売上高、粗利益率ともに想定を大きく超える推移となっとぃるようだ。なお、下半期には新たに販管費の増加を約1億円見込むとしている。

サカタのタネ<1377>:4985円(+635円)

大幅反発。前日に22年5月期の決算を発表している。営業利益は112億円で前期比15.0%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の100億円を大きく上回る着地に。期末配当金は従来計画の20円から27円に引き上げ、年間配当金は前期比7円増の45円となる。一方、23年5月期は113億円で同1.1%増の見通し、配当金は同5円増の50円を計画。前期上振れの分、今期見通しもコンセンサスを上回る格好のようだ。

ウイングアーク<4432>:1892円(+292円)

大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は19.4億円で前年同期比37.1%増と大幅増益になっている。据え置きの通期予想は47.5億円で前期比20.6%減益であり、想定以上に好調なスタートと捉えられている。SVFが大企業を中心に受注を積み上げ、オンプレミスのソフトウェアライセンスが大きく増加した。また、電子帳簿保存法対応の影響からクラウドサービスの成長も継続。業績の大幅上振れ期待が先行している。

スタジオアタオ<3550>:301円(+54円)

年初来高値。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の営業利益を前年同期比389.8%増の0.99億円と発表している。新型コロナウイルス感染拡大の影響が低減したほか、新ECサイトへの移行に伴う一時的な販売促進費のコントロールなどの影響で利益が拡大した。通期予想は前期比100.0%減の0.00億円で据え置いた。第1四半期の大幅増益がポジティブ・サプライズと受け止められ、買いが集まっているようだ。

スパイダープラス<4192>:782円(+60円)

大幅に3日続伸。基本特許技術「写真枚数表示」を取得したと発表している。建設現場で撮影した写真枚数を図面データ上に表示することができる機能。撮影した写真枚数が直感的に分かるため、検査進捗を簡単に把握することが可能になるほか、写真の撮影漏れやクラウドで共有された情報の確認漏れなど現場作業の手戻りを防止できるという。チェンジ<3962>とともに推進する自治体DXに対する期待も続いているようだ。

アイドマHD<7373>:3305円(+500円)

ストップ高。22年8月期の営業利益を従来予想の12.00億円から15.50億円(前期実績8.29億円)に上方修正している。在宅ワークの定着で主力の営業支援や人材支援サービスの受注が増加しているため。生産性向上で販管費比率が低下したことも利益を押し上げる見通し。第3四半期累計(21年9月-22年5月)の営業利益は前年同期比106.7%増の14.74億円で着地した。

《ST》

提供:フィスコ

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