今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売り拡大の可能性低い

通貨
2022年7月15日 9時39分

14日のドル・円は、東京市場では137円28銭から139円16銭まで上昇。欧米市場では139円39銭まで買われた後、138円60銭まで下げたが、138円91銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に139円を挟んだ水準で推移か。日米金利差拡大の思惑は後退していないため、リスク回避のドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

14日の米国債券市場で10年債利回りは小幅に上昇した。この日発表された6月米生産者物価指数(CPI)は前年比+11.3%、同コアCPIは前年比+8.2%と高い伸びを記録したことが意識された。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)ウォラー理事が「7月FOMCでは0.75ポイントの利上げが自分の基本シナリオ」との見方を伝えたことから、2年債利回りは反落し、この影響で10年債利回りは上げ渋った。CMEのFedWatchによると、7月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で100ベーシスポイント(bp)の追加利上げが決定される確率は50%を下回っている。

市場参加者の間からは、「米政策金利は年末までに3.50%程度まで上昇する可能性があるものの、9月以降の金利見通しは不透明」、「個人消費やインフレ関連指標が予想を下回った場合、利上げ休止となる可能性は残されている」との見方も出ている。

《NH》

提供:フィスコ

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