注目銘柄ダイジェスト(前場):Sansan、TKP、IDOMなど

市況
2022年7月15日 11時56分

クリレスHD<3387>:969円(+28円)

大幅続伸で年初来高値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は51.7億円で前年同期比3.4倍となり、据え置きの通期予想73億円、前期比4.4%減に対する進捗率は70.8%の水準となっている。既存店や原価などは想定の範囲内で推移しているが、協力金・雇用調整助成金などは想定よりも上振れたもよう。高い進捗率を受けて、業績上振れ期待が先行する展開になっているようだ。

日野自<7205>:734円(+29円)

大幅続伸。燃費試験の不正を受けて3月から出荷停止となっている大型トラックの生産を再開したことがわかったと報じられている。対象トラックは国交省から販売に必要となる型式指定の取り消し処分を受けており、同社では特別調査委員会からの報告を8月に受けた後、型式指定の再申請手続きに着手する予定となっている。型式指定の再取得まで販売はできないが、比較的短期間での型式指定再取得の可能性を意識する流れにも。

IDOM<7599>:699円(-73円)

大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は52.6億円で前年同期比3.4%増益となっている。据え置きの通期計画155億円、前期比16.1%減に対して、堅調なスタートとなる形に。車両販売単価の上昇、対豪ドルでの円安進行などがプラス寄与となっている。ただ、ネクステージの決算などから業績期待は波及していたとみられ、株価も高値圏にあったため、通期予想据え置きなどによる出尽くし感が優勢となっているようだ。

Sansan<4443>:1257円(+226円)

大幅続伸。前日に22年5月期の決算を発表、営業利益は6.3億円で前期比14.2%減となり、従来予想4.5-8.0億円のレンジ内であったが、上半期の前年同期比71.5%減から減益率は大きく縮小する形に。また、23年5月期は調整後営業利益ベースで9.2-12.9億円、前期比25.5-76.3%増としている。主力事業の堅調な売上成長持続を見込んでいるようだ。サプライズは限定的とみられるが、ガイダンスリスク通過で買い安心感が優勢に。

ファーストリテ<9983>:75950円(+5820円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は818億円で前年同期比36.5%増となり、市場予想を150億円程度上回る水準になっている。つれて、通期予想は従来の2700億円から2900億円、前期比16.5%増に上方修正、コンセンサス水準も上振れの形に。国内ユニクロの粗利益率改善、中華圏以外の海外売上好調などが業績上振れの背景。中国に関しても、6月以降は回復傾向が強まりつつあるもよう。

バリュエンス<9270>:2120円(+223円)

大幅に続伸。22年8月期第3四半期累計(21年9月-22年5月)の営業利益を前年同期比105.0%増の9.34億円と発表している。リニューアルした自社オークションが拡大したほか、地金相場の上昇で卸売(地金)の売上高が直前の四半期から2倍以上の大幅な上昇となった。通期予想は前期比54.0%増の18.00億円で据え置いた。第2四半期累計(2.13億円)と比べ営業利益が大幅に増加し、買い安心感が広がっているようだ。

オキサイド<6521>:4790円(+415円)

大幅に続伸。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の営業利益を前年同期比164.5%増の3.24億円と発表している。光計測・新領域事業が堅調だったことに加え、半導体事業でデータセンターやDX/GX投資による需要が旺盛だった。ヘルスケア事業もPET装置向けシンチレータ単結晶が好調に推移した。通期予想は前期比18.3%増の7.06億円で据え置いた。進捗率は45.9%に達している。

TKP<3479>:2158円(+347円)

年初来高値。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の営業損益が12.15億円の黒字(前年同期実績は8.29億円の赤字)に転換したと発表している。費用削減が奏功して貸会議室・宿泊事業の利益率が向上したほか、レンタルオフィス事業も企業のオフィス縮小化やサテライトオフィス需要の増加を受けて好調だった。通期予想は20.00億円の黒字で据え置いた。高進捗率(60.7%)が好感され、買いが集まっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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