ダウ平均が下げに転じる アップルが採用と支出のペース減速と伝わる=米国株後半

市況
2022年7月19日 4時58分

NY株式18日(NY時間15:42)

ダウ平均   31034.45(-253.81 -0.81%)

ナスダック   11343.70(-108.72 -0.95%)

CME日経平均先物 26960(大証終比:+200 +0.74%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均が下げに転じ、マイナス圏での推移となっている。アップルが来年に一部の部門に関して採用と支出のペースを減速する計画と伝わった。景気低迷の可能性に対応するためだとしている。今回の計画は不確実性の高い時期により慎重に経営を進める戦略の一環だが、会社全体の方針というわけではないという。この報道が相場全体の重石となっているとの指摘も出ている。

また、米大手銀からは、利上げ懸念の緩和で株式市場は上昇しているが、FRBへの政策引き締め圧力が後退すると見込むのは時期尚早との認識も示されていた。年初来の株価下落はマイナス成長に陥るとの投資家の予想を反映しているが、深刻なリセッション(景気後退)が織り込まれているとは思わないと指摘。リスク資産の底入れが確認できる前に金融引き締めが必要になるという。

ただ、序盤は買いが先行し、ダウ平均は一時350ドル超上昇する場面が見られた。取引開始前にゴールドマン<GS>が決算を発表し、ポジティブな反応を示したことが好感された模様。トレーディング部門が好調で、営業収益、1株利益も予想を上回った。

また、先週の強い米消費者物価指数(CPI)を受けて高まっていた1.00%ポイントの利上げ観測が後退していることも引き続き市場をサポートした。

市場からは、恐らく悪いニュースはすべて出尽くし、投資家はここが妥当なエントリーポイントになるかどうかを見極めたい雰囲気になっているのだろうとの指摘も出ていた。今後も続々と決算が発表されるが、その反応を見極めたい雰囲気は強い。現段階でS&P500企業の最終利益の伸びは5.6%が見込まれている。本日は引け後にIBM<IBM>が発表を予定。

エネルギーは上昇した一方、IT・ハイテク株に途中から売りが強まった。銀行株はまちまち。

テスラ<TSLA>が小幅ながらも4日続伸。アナリストが今週20日の決算発表を前に短期買いリストに追加した。第2四半期の利益について市場コンセンサスは低めの予想となっており、それを上回る可能性があるという。また、経営陣は通期販売台数目標の50%増を改めて表明することも期待されるとしている。

空飛ぶタクシーを手掛ける英バーティカル・エアロスペース<EVTL>が続伸。英国で航空宇宙および防衛の大手バブコック・インターナショナルと提携したと発表。

バイオ医薬品のシーゲン<SGEN>が反落。メルク<MRK>による同社の買収交渉が進んだ段階にあると報じられていたが、その取引は遅れていると報じられたことが嫌気されている。

加工食品のクラフト・ハインツ<KHC>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は48ドル。

スターバックス<SBUX>が小幅に4日続伸。同社がアドバイザーのあるフーリハン・ローキー社に英国事業の売却を模索するよう依頼したと報じられた、英タイムズ紙が週末に伝えた。

バーティカル・エアロ<EVTL> 5.28(+0.28 +5.60%)

シーゲン<SGEN> 168.70(-10.01 -5.60%)

メルク<MRK> 92.17(-2.79 -2.94%)

スターバックス<SBUX> 80.21(+0.59 +0.74%)

クラフト・ハインツ<KHC> 38.40(+0.39 +1.03%)

アップル<AAPL> 147.04(-3.13 -2.08%)

マイクロソフト<MSFT> 253.98(-2.74 -1.07%)

アマゾン<AMZN> 113.36(-0.19 -0.16%)

アルファベットC<GOOG> 109.50(-3.27 -2.90%)

テスラ<TSLA> 720.80(+0.60 +0.08%)

メタ・プラットフォームズ<META> 167.06(+2.36 +1.43%)

AMD<AMD> 81.11(0.00 0.00%)

エヌビディア<NVDA> 160.59(+2.97 +1.88%)

ツイッター<TWTR> 38.17(+0.43 +1.14%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.