NY株式:NYダウ215ドル安、景気減速への懸念が重し

市況
2022年7月19日 7時00分

米国株式市場は反落。ダウ平均は215.65ドル安の31072.61ドル、ナスダックは92.37ポイント安の11360.05で取引を終了した。金融のゴールドマンサックス(GS)や銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)の予想を上回った四半期決算を好感した買いに、寄り付き後、大きく上昇。その後、7月NAHB住宅市場指数の予想以上の悪化で、景気減速への懸念が再燃し、上げ幅を縮小した。さらに、携帯端末のアップル(AAPL)が一部部門で23年度の新規採用や支出減速報道で売られ、警戒感がさらに強まり、主要株式指数は下落に転じた。引けにかけ下げ幅を拡大し終了。セクタ?別ではエネルギーや消費者サービスが上昇した一方で、医薬品・バイオテクが下落。

エネルギー会社のマラソンオイル(MRO)やハリバートン(HAL)は原油価格の上昇で収益増期待にそれぞれ買われた。金融のゴールドマンサックス(GS)は4-6月期決算で特に債券・通貨部門のトレーディングが好調で、業績が予想を上回ったため、上昇。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は4-6月期決算で、純金利収入が22%増と貢献し良好な業績を好感し、上昇した。

また、航空会社のデルタ(DAL)は10年ぶりに航空機メーカー、ボーイング(BA)の737マックス10型機を100機購入する計画が報じられ上昇。ボーイングは小幅安となった。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。暗号資産取引所のコインベース(COIN)は欧州の投資会社による同社株購入が明らかになり大幅高となった。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)は一部部門で23年度の新規従業員採用や支出のペースを減速させるとの報道が嫌気され、売られた。

ITサービスのIBM(IBM)は取引終了後に四半期決算を発表し、調整後の1株利益が予想を上回り、通年の見通しを据え置いたがドル高が収益を圧迫していると指摘し、時間外取引で下落している。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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