株価指数先物【寄り前コメント】 米決算の影響を受けやすいが、押し目狙いのロングで対応

市況
2022年7月19日 8時03分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 26990 +230 (+0.85%)

TOPIX先物 1905.0 +15.0 (+0.79%)

シカゴ日経平均先物 26920 +160

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

18日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。朝方はゴールドマン・サックス<GS>やバンク・オブ・アメリカ<BAC>の予想を上回る決算が材料視され、NYダウは一時350ドル超上昇する場面も見られた。ただし、7月の米NAHB住宅市場指数が予想を下回ったことで景気減速懸念が高まり上げ幅を縮小するなか、アップル<AAPL>が景気悪化の可能性に対応するため採用と支出を抑制すると報じられると、企業業績の悪化を警戒した売りが強まり下落に転じた。S&P500業種別指数はエネルギー、消費者サービス、素材が上昇する一方で、医薬品・バイオテクノロジー、テクノロジー・ハード・機器、ヘルスケア機器・サービスが下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比160円高の2万6920円で終えた。15日取引終了後の日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比30円安の2万6730円で始まり、2万6700円~2万6800円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後にレンジを切り上げると、終盤にかけて上げ幅を広げ、2万6990円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになりそうだ。18日の米国市場が下落した影響で手掛けづらい面はあるが、15日に米国市場が大幅上昇した流れはある程度引き継ぐ格好になりそうだ。NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数は15日の上昇で上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を上放れており、18日の下落局面では同線がサポートとして機能している。

引き続き本格化する米決算の影響を受けやすいものの、それほど売り圧力は強まらないだろう。日経225先物はナイトセッションで上値抵抗線として意識される75日線を突破してきており、同線が位置する2万6805円辺りで底堅さが見られるようであれば、ショートカバーが意識されやすいと考えられる。また、6月10日高値2万8350円から6月20日安値2万5450円までの下落局面で、ロングオンリーのファンドもポジションのほとんどを解消したと見られている。下値切り上げのトレンドを見せるなかで抵抗線を捉えてきており、改めてロングポジションを積み増してくる可能性がありそうだ。

そのため、日中はグローベックスの米株先物の動向を睨みつつ、押し目狙いのロングスタンスでの対応になりそうだ。なお、75日線を下回ってくるようだと、短期的なショートに向かいやすいと考えられ、オプション権利行使価格の2万6875円を中心に、上下の権利行使価格である2万6750円~2万7000円のレンジを想定しておきたい。

VIX指数は25.30に上昇したが、15日に24.23に低下し、直近安値である6月8日以来の水準まで下げてきた。いったんは反発が見込まれたほか、5日線が抵抗線として意識されているため、リスク回避ムードは高まらないだろう。

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