話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベクトル、三井松島HD、郵船

注目
2022年7月19日 15時13分

■ベクトル <6058>  1,149円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ベクトル<6058>がストップ高。同社は15日取引終了後に、23年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比30.6%増の14億7700万円となり、上半期計画20億7000万円に対する進捗率が71%強となったことが好感されたようだ。売上高は同17.8%増の131億3200万円で着地。主力のPR・広告事業で国内の売り上げが伸長したほか、ダイレクトマーケティング事業で想定以上の新規顧客を獲得したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■北の達人 <2930>  230円  +30 円 (+15.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

北の達人コーポレーション<2930>が急動意。化粧品や健康食品のネット販売を主力展開しており、小ジワ対策のヒアルロン酸化粧品などが主力商品として収益に貢献している。15日取引終了後に発表した23年2月期第1四半期決算(22年3~5月)は営業利益が3億7100万円(前年同期は4億100万円)と減少したものの、株価的には織り込みが進んでいた。低調な決算を見込んでここ空売りが溜まっており、その買い戻しが加速した。東証信用倍率は直近データで1.16倍と拮抗、日証金では更に売り長状態で前週末時点の貸借倍率は0.56倍となっている。

■日本国土開発 <1887>  579円  +63 円 (+12.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

日本国土開発<1887>がマドを開けて急伸。前週末15日の取引終了後に上限を500万株(発行済み株数の5.6%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。取得期間は19日から来年4月28日まで。あわせて前期決算と今期の見通しを発表し、今23年5月期業績予想について売上高を前期比34.9%増の1710億円、営業利益を同13.1%増の90億円とした。営業減益だった前期から増益に転じる見通しを示しており、これを好感した買いも入っているとみられる。配当予想は前期比据え置きの26円を見込む。

■三井松島HD <1518>  3,090円  +201 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

三井松島ホールディングス<1518>が急反発。前週末こそ目先筋の利益確定売りで反落したものの、きょうは改めて買い直され切り返しが急だ。同社は今月上旬に連結子会社の日本カタンの株式を追加取得することを決議し、これが材料視され株価は動意含みとなったが、その後は3000円台近辺で強弱観を対立させていた。株式需給面では、ここ外資系証券経由の空売りが高水準でその買い戻し圧力が株価に浮揚効果を与えている。また、欧州ではロシアからのガスパイプラインの停止でエネルギー需給が逼迫しており、ドイツでは脱炭素戦略の流れのなかで廃止する予定だった石炭火力発電所の再稼働という選択肢を採っており、こうした動きが株式市場でも石炭関連株へのショートカバーを誘発している。

■パーク24 <4666>  1,829円  +92 円 (+5.3%)  本日終値

パーク24<4666>は続伸。前週末15日の取引終了後に発表した6月度のグループ月次速報で、タイムズパーキング売上高が前年同月比8.7%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。交通量が回復傾向にあることに加えて、1台当たりの利用料が改善したことが寄与した。また、レンタカーとカーシェア双方のメリットを取り入れた「タイムズカー」の車両合計数は5万2576台、会員数は190万4000人だった。

■イオンファンタジー <4343>  3,035円  +139 円 (+4.8%)  本日終値

イオンファンタジー<4343>は6連騰。前週末15日の取引終了後に発表した6月度の国内既存店売上高が前年同月比26.6%増となり、大幅な増収基調が続いたことが好感された。プライズ部門で「おさるのジョージ」とコラボレーションした限定景品やポケモン、豆しばといった景品が売り上げを牽引したほか、カプセルトイ部門が売り上げを大きく伸長させたことも寄与した。

■日本郵船 <9101>  9,860円  +330 円 (+3.5%)  本日終値

日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手海運株が買いを集めた。ここ世界景気の後退懸念を背景に海運セクターにも逆風が意識されていたが、目先売り一巡感から買い戻す動きがみられる。海運株下落の背景には先進国経済の消費減速を背景としたコンテナ船市況の軟化のほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が5月下旬以降、急速に水準を切り下げていたことが警戒材料となっていた。しかし、バルチック指数は目先底入れの兆しをみせ、前週末は140ポイントの上昇で2150まで水準を切り上げた。これが足もとの海運株には追い風となっている。また、外国為替市場でドル高・円安が進むなか、運賃ドル建て決済の海運株にはプラスの思惑として作用している。

■住友金属鉱山 <5713>  4,009円  +88 円 (+2.2%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>が大幅高で4000円大台を回復した。ここ非鉄市況の下落を背景に株価は約1カ月にわたり下値模索の動きを示していた。しかし、時価4000円近辺は押し目買いの動きが活発で下値抵抗力を発揮している。非鉄市況では下げが顕著だったLME銅相場が週明け18日に急反発し、下げ止まりの兆しをみせていることが、銅市況と価格連動性の高い同社株にプラスに働いている。PERやPBRなど株価指標面で割安圏にあり、配当利回りも高いことからインカム狙いの買いも誘っている。

■グリー <3632>  824円  +16 円 (+2.0%)  本日終値

グリー<3632>が反発。15日の取引終了後、新たに設立した100%子会社DADANを通じてマンガ事業に参入すると発表しており、これが好感された。DADANは、マンガ事業を推進する目的で7月15日に設立。グリーグループで培った経験を生かして、マンガプラットフォーム事業やマンガ制作スタジオ事業を推進する予定で、総合マンガプラットフォームサービスを展開するとともに、縦読みマンガを主軸として企画・制作を行うとしている。

■ドトル日レス <3087>  1,614円  +14 円 (+0.9%)  本日終値

ドトール・日レスホールディングス<3087>が7日続伸し年初来高値を更新。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高305億4000万円(前年同期比15.1%増)、営業利益9億7200万円(前年同期3億500万円の赤字)、最終利益12億8200万円(前年同期比3.1%減)と営業黒字に転換したことが好感された。3月下旬にまん延防止等重点措置が解除されて以降、店舗売り上げが徐々に回復に向かっており、特にランチ・ティータイムの時間帯、繁華街やショッピングセンター立地の売り上げが大きく改善した。加えて、テイクアウトメニューや売店商品の拡充を図ったことや、コーヒー卸売で量販店や通販事業が順調に拡大したことも寄与した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1244億200万円(前期比13.8%増)、営業利益21億5300万円(前期17億8300万円の赤字)、最終利益9億2000万円(前期比24.6%減)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.