話題株ピックアップ【夕刊】(2):JAL、モブキャスト、サイジニア
■日本航空 <9201> 2,290円 +46 円 (+2.1%) 本日終値
日本航空<9201>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「従業員約3000人を主力航空事業から格安航空会社(LCC)やマイル事業などの非航空分野に配置転換する」と報じられており、人員配置の見直しによる採算改善を期待した買いが入っているようだ。記事によると、新型コロナウイルス禍でオンライン会議が広がり、出張などのビジネス需要の低迷が長期化すると判断し、いち早く回復すると見込まれている観光需要に対応するのが狙いという。なお、同社が非航空を軸に人員構成を見直すのは初めてともしている。
■モブキャスト <3664> 98円 +30 円 (+44.1%) ストップ高 本日終値
モブキャストホールディングス<3664>が急伸。子会社のモブキャストゲームスがこの日、台湾のUSERJOY Technologyにより事前登録中のスマートフォン向けゲーム「英雄伝説 暁の軌跡M(モバイル)」韓国版が事前登録者数30万人を突破したと発表しており、これが材料視されているようだ。事前登録を開始したのは6月29日。同ゲームは、7月27日から「Google Play」「App Store」「One Store」の3つのプラットフォームで配信する見通し。
■サイジニア <6031> 923円 +150 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
サイジニア<6031>がストップ高。同社はきょう、グループ会社のZETAがハッシュタグを活用したCX(カスタマー・エクスペリエンス:顧客体験価値)向上ソリューション「ZETA HASHTAG」の提供を開始すると発表。「ZETA HASHTAG」は、商品説明やクチコミなどからホットなキーワードを抽出し、CX向上及びSEO(検索エンジン最適化)改善が期待できる新製品。「ZETA CXシリーズ」の既存のプロダクトであるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」やレビュー・クチコミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」との連携により、さらなる効果を発揮することができるという。なお、前日にはユナイテッドアローズ<7606>が運営する公式通販サイトに「ZETA SEARCH」が導入されたと発表している。
■ジェイック <7073> 3,320円 +500 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
ジェイック<7073>が急伸。19日の取引終了後、法人向けキャリアカウンセリングプラットフォームを運営するKakedas(東京都渋谷区)株式の80%を8月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化により、ジェイックが企業に紹介した人材の定着・活躍支援(オンボーディング支援)の一つとして、Kakedasの1500人以上の登録CA(キャリアアドバイザー)を活用したサービスを提供するほか、Kakedasの登録CAによる大学との関係強化などを進める方針。取得価額は2億1300万円。なお、23年1月期業績への影響は軽微としている。
■プロルート丸光 <8256> 120円 +18 円 (+17.7%) 本日終値
プロルート丸光<8256>が急伸。新型コロナウイルス感染症の第7波到来に伴い全国各地で検査需要の増加が見込まれており、抗原検出キットを販売する同社に思惑的な買いが入ったようだ。また、午前11時ごろには、高級美容機器をグローバル展開するARTISTIC&CO.グループのハイブランドを手掛けるVZUSA日本科技(岐阜県羽島市)と、VZUSA日本科技が製造・販売する「the VZUSA(メデューサ)」ブランドの個人向け美容商品販売のメインパートナー契約を締結したと発表しており、これも好感された。メデューサは、VZUSA日本科技が日本国内で製造・販売する家庭用の美顔器とスキンケア化粧品群。同社では、メデューサのメインパートナーとして新規体験店舗を募集し、シナジーのある業態へ向けた美容商材の無在庫販売を支援するとしている。
■ザインエレクトロニクス <6769> 1,234円 +113 円 (+10.1%) 本日終値
ザインエレクトロニクス<6769>が急騰。19日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、最終利益を3億3400万円から5億8900万円(前期比19.0%減)へ上方修正したことが好感された。AIOT事業で上海のロックダウンの影響を受けるものの、LSI事業が順調に推移していることに加えて、為替相場が円安に推移していることで外貨建資産の換算差益が改善する見通し。なお、売上高55億200万円(同23.9%増)、営業利益5億4400万円(同12.0%増)は従来見通しを据え置いている。
■アンビDX <3300> 563円 +49 円 (+9.5%) 本日終値
アンビション DX ホールディングス<3300>は急伸。19日の取引終了後、集計中の22年6月期連結業績について、売上高が306億500万円から315億2400万円(前の期比3.3%増)へ、営業利益が13億100万円から14億3500万円(同46.7%増)へ、純利益が6億4600万円から7億1600万円(同20.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主力の賃貸DXプロパティマネジメント事業の管理戸数や売買DXインベストメント事業の販売が好調に推移したことに加えて、賃貸DXでは賃貸仲介事業の販管費を抑制したことが寄与した。
■ヒトコムHD <4433> 1,667円 +126 円 (+8.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が大幅高で3日続伸。19日の取引終了後、グループ会社UsideUの遠隔接客システム「TimeRep」が、東急リバブル(東京都渋谷区)に採用されたと発表しており、これが好材料視された。「TimeRep」は、来客への案内にあたり、実写及びアバターを介した接客により非対面・非接触を実現しつつ、接客員が複数拠点を担当することで生産性が向上する接客システム。今回、東急リバブルの新築マンション・戸建の集約型販売拠点である「銀座サロン」の専門販売スタッフによるリモート内覧販売を可能にするシステムとして採用され、7月2日に案内を開始した分譲マンション「ルジェンテ池袋立教通り」でサービスを開始することになったとしている。
■Gキッズ <6189> 713円 +41 円 (+6.1%) 本日終値
グローバルキッズCOMPANY<6189>は反発。同社とさくらさくプラス<7097>が19日の取引終了後、23年4月3日をメドに経営統合することで基本合意したと発表しており、これが好材料視された。経営統合により、本社を中心としたオペレーションの効率化や生産性の向上が見込めることに加えて、経営統合により運営保育所246施設、うち認可保育所224施設を運営する国内最大級の保育事業者のポジションの確立と、付加価値を高める大規模な成長投資が可能になると判断したという。統合比率など詳細は今後協議する予定で、今年10月に最終契約の締結を目指すとしている。なお、両社ともに今期業績への影響は現時点で軽微としている。
■駅探 <3646> 463円 +23 円 (+5.2%) 本日終値
駅探<3646>が3日ぶりに反発。この日、業務提携先の表示灯<7368>との連携を増強し、表示灯が企画・制作するJR東日本<9020>の主要6駅の情報紙「from STATION」との連動型広告メニューを開始すると発表しており、これが好感された。「from STATION」の大幅リニューアルに伴い、紙媒体の情報紙とインターネット媒体である乗り換え案内・経路検索結果のWEBページとの連動を強化させた広告メニューを展開する。スマートフォンなどのWEBブラウザで駅探の「乗り換え案内」を使用する際、ユーザーが目的地(降車指定駅)を主要6駅(東京・品川・新橋・新宿・渋谷・池袋)のいずれかに設定した場合の経路検索結果ページに、駅周辺情報として「from STATION」に広告掲載している該当駅の広告情報のローテーション表示を行うとしている。これにより、経路検索を行ったユーザーは降車駅を利用するにあたり、駅構内・駅周辺の確度の高い広告を閲覧することが可能になる。
株探ニュース