NY株式:NYダウ162ドル高、企業決算を好感

市況
2022年7月22日 7時00分

米国株式市場は続伸。ダウ平均は162.06ドル高の32036.90ドル、ナスダックは161.96ポイント高の12059.61で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や6月景気先行指数が予想外に悪化したため、景気減速を懸念した売りが先行し、寄り付き後、下落。バイデン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性症状との政府公表を受け、警戒感から売りが一段と加速した。その後、報道官が会見で、大統領の病状が深刻化するリスクは低いと表明したため安心感から買戻しが強まり、ダウは上昇に転じた。ハイテクセクターが支援したほか、予想を上回る企業決算を好感した買いも後押しし、引けにかけて、上げ幅を拡大。セクタ?別では自動車・自動車部品が上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は1ライフヘルスケア(ONEM)傘下のプライマリーケア(1次医療)を手がけるワン・メディカルを全額現金で買収すると発表し、上昇。1ライフヘルスケア(ONEM)も大きく買われた。鉄道会社のCSXは第2四半期決算の内容が予想を上回り、上昇。一方で、航空会社のユナイテッド(UAL)は四半期決算でパンデミック以降初めての黒字計上したものの市場予想に満たず売られた。同業のアメリカン(AAL)は成長計画の縮小を発表し、下落。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)は10億ドル相当の新株売却による増資計画を発表し、下落した。同業のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)やノルウエージャンクルーズ(NCLH)も連れて、下落。また、通信のAT&T(T)は一部顧客による利用料金の支払い遅滞が見られ始めていると指摘し、通年のフリーキャッシュフロ予想を下方修正したことが嫌気され売られた。

写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は取引終了後に四半期決算を発表。デジタル広告収入が弱く、内容がアナリスト予想を下回り、時間外取引で大きく売られている。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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