NY株式:米国株式市場は反落、主要ハイテク決算を嫌気

市況
2022年7月23日 9時47分

ダウ平均は137.61ドル安の31,899.29ドル、ナスダックは225.50ポイント安の11,834.11で取引を終了した。

企業収益を圧迫すると警戒されていたドル高が一段落したことを好感し、寄り付き後上昇。しかし、主要ハイテク企業の先陣をきって発表した写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)の四半期決算がデジタル広告需要の低迷で予想を下回る低調な結果となったため、ハイテクセクターが売られ相場全体を押し下げ、下落に転じた。さらに、7月購買担当者景気指数(PMI)総合速報値が予想外に2年ぶりに活動縮小の50割れとなり、景気後退懸念がさらなる売り圧力となり、主要株価指数は下げ幅を拡大して終了。セクタ?別では家庭・パーソナル用品が小幅上昇した一方で、電気通信サービスやメディア・娯楽が大幅下落。

クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレス(AXP)は四半期決算で、旅行やエンタテーメントにおいてカード利用が急増し内容が予想を上回ったほか、通年の業績見通しを引き上げて買われた。また、医療サービス会社のHCAヘルスケアは、四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇。一方で、通信のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は第2四半期決算で、1株利益や新契約者数が予想を下回ったほか、業績見通しを引き下げ失望感から売られた。玩具会社のマテル(MAT)は四半期決算で内容が予想を上回ったものの、インフレ、サプライチェーンコストやロイヤルティー費用の上昇が響き利益率の低下を指摘、主力のアメリカンガール人形の売上20%減を報告し、売られた。コンピューターハードウェア製品会社のシーゲート・テクノロジー(STX)も四半期決算の内容がアナリスト予想にとどかず、下落。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は23.04と、低下基調を維持した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

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