強いトレンドは期待しづらいものの、全体としては底堅さが意識される/オープニングコメント

市況
2022年7月26日 8時25分

26日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれるものの、底堅さは意識されそうだ。25日の米国市場でNYダウは90ドル高となった一方で、ナスダックは下落。6月シカゴ連銀全米活動指数や7月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り2カ月連続のマイナスに落ち込んだため景気後退懸念から売りが先行した。その後は連邦準備制度理事会(FRB)が今週開催を予定している連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、売り買いが交錯していた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27755円。円相場は1ドル136円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや小じっかりで始まりそうである。米国では原油先物相場の上昇を受けてエネルギー株が買われたほか、FRBによる急激な利上げへの警戒は後退しており、消費関連の一角なども買われた。一方で、アップルなど大型テック株の決算を控えているほか、長期金利の上昇を背景にハイテク株は利食い優勢だった。東京市場においてもこの流れを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは利食い優勢となり、日経平均の重荷になりそうだ。

もっとも昨日の日経225先物は27630円での底堅さが目立っていたが、ナイトセッションでも同様の動きを見せていたことから、下値の堅さは意識されそうである。日経平均は足元で切り上がる5日線を支持線としたリバウンドを継続しており、同線が位置する27611円辺りでの底堅さが見られる可能性はありそうだ。また、VIX指数は小幅に反発したものの、6月の直近安値水準は下回っているため、リスク選好の状態は継続。米国の大型テック株の決算のほか、国内においても指数インパクトの大きい値がさ株の決算を控えているため強いトレンドは期待しづらいものの、全体としては底堅さが意識されそうである。

物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別対応になりそうだが、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が急増するなか、感染症対策などに関連したテーマ株などの循環物色に向かわせよう。また、昨日のマザーズ指数は2%近い下落で700を下回ってきたが、5日線水準で下げ渋りを見せているほか、75日線を上回っての推移を継続している。75日線に接近する局面がみられるようであれば、中小型株についてはその後のリバウンドを想定した押し目狙いの動きに向かわせよう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.