株価指数先物【寄り前コメント】 2万7500円を中心とした、権利行使価格2万7375円~2万7625円辺りのレンジを想定

市況
2022年7月27日 8時10分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27450 -200 (-0.72%)

TOPIX先物 1934.5 -9.5 (-0.48%)

シカゴ日経平均先物 27415 -235

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

26日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。小売大手ウォルマート<WMT>による業績見通しの下方修正を受けて、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やターゲット<TGT>など消費関連の一角に売りが広がった。本格化する大型テック株の決算発表や27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に、持ち高調整や利益を確定させる動きも目立った。そのほか、国際通貨基金(IMF)が今年と来年の世界経済成長率見通しを下方修正したことも重荷となった。一方で、3M<MMM>、マクドナルド<MCD>、コカ・コーラ<KO>など予想を上回る決算を発表した銘柄は買われており、NYダウを下支えした。 S&P500業種別指数は、食品・飲料・タバコ、公益事業、医薬品・バイオテクノロジーが上昇した半面、食品・生活必需品小売、小売、自動車・同部品が下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は日中大阪比235円安の2万7415円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万7670円で始まり、その後は2万7630円~2万7680円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始前に2万7570円まで下落すると、取引開始後に下げ幅を広げ、一時2万7400円まで売られた。終盤にかけてやや下げ渋りを見せたものの戻りは鈍く、2万7450円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り優勢で始まることになりそうだ。ウォルマートの下方修正を嫌気した消費関連の下げは、前日の時間外の弱い値動きにより織り込まれているであろう。ただし、FOMCの結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとのムードは強まりやすい。また、日経225先物は5日移動平均線に上値を抑えられる形状となるなか、リバウンド狙いの動きは限られそうである。一方で、52週線が2万7426円辺りに位置しており、これが支持線として意識されやすく、ショートも仕掛けづらくさせよう。

そのほか、米国では大型テック株やハイテク株の決算発表が本格化しているが、取引終了後に決算を発表したアルファベット<GOOGL>は時間外で3%近く上昇、テキサスインスツルメンツ<TI>も3%近く値を上げる一方で、マイクロソフト<MSFT>は1%程度下落しているため、グローベックスの米株先物の反応などを見極めながらの相場展開になりそうだ。とはいえ、予想を上回る決算を発表した銘柄は買われていることもあり、市場は冷静である。FOMCの結果前にポジションを圧縮する動きも想定の範囲内であろう。

また、7月相場は強い動きだったこともあって、比率調整に伴う月末のリバランス売りも意識されやすく、利食いは出やすいところ。そのほか、VIX指数は24.69に上昇したが、52週線を支持線としたリバウンドであり、想定内の動きである。日経225先物は売り一巡後に底堅さが意識されると見られ、オプション権利行使価格の2万7500円を中心とした、上下の権利行使価格2万7375円~2万7625円辺りのレンジを想定。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍に低下した。東京エレクトロン <8035> [東証P]が米半導体株下落の影響や米系証券による格下げにより弱含みとなり、日経平均型の重荷となった。本日もハイテク株は手掛けづらい。相対的にTOPIX型優位のなかでNT倍率は低下する可能性が高そうだが、テクニカル面では14.28倍辺りに位置する52週線に上値を抑えられる一方で、13週、26週線が位置する14.17~14.19倍辺りを支持線として推移している。そのため、14.20倍を下回ってくる局面では、その後の切り返しを想定したNTロングの動きも入りそうだ。

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