話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井ハイテク、アステラス、東エレク

注目
2022年7月27日 15時13分

■栄研化学 <4549>  2,071円  +157 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

栄研化学<4549>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社は26日取引終了後に、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比8.0%増の28億4400万円となり、上半期計画の28億4000万円を超過したことが好感されたようだ。売上高は同5.5%増の110億9700万円で着地。各種検診・スクリーニングプログラムの再開や外来患者数が回復傾向となったことを追い風に、国内で主力製品の便潜血検査用試薬及び尿検査用試薬を中心に売り上げが伸びたことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■三井ハイテック <6966>  9,060円  +650 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

三井ハイテック<6966>が大幅続伸。株価は一時前日に比べ約8%上昇し、約1カ月ぶりに9000円台を回復した。ICリードフレームは車載半導体向けに需要が堅調。また、トヨタ自動車<7203>の今年の世界生産台数は4~6月期まで減少傾向だが、7~9月期以降は挽回生産で増産に転じるとの見方が出ている。これに伴い、同社のモーターコアの生産も下期に向け回復に転じるとみられている。市場には23年1月の連結営業利益は会社計画204億円(前期比36.4%増)に対して260億円前後への増額修正期待も浮上している。

■タムロン <7740>  2,979円  +180 円 (+6.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

タムロン<7740>が続伸し年初来高値を更新。26日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を624億円から637億円へ、営業利益を85億円から97億円へ、純利益を58億4000万円から69億3000万円へ上方修正したことが好感された。会計基準の変更に伴い前期との増減率はないものの、主に写真関連事業における自社ブランド交換レンズの販売やOEM受注機種の販売、監視&FA関連事業における先進国市場向けの販売が計画以上に進展し、円安も進行したことが要因としている。なお、第3四半期以降の想定為替レートは、1ドル=130円(従来予想120円)、1ユーロ=135円(同133円)としている。

■信越ポリマー <7970>  1,345円  +77 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

信越ポリマー<7970>は大幅続伸で年初来高値を更新。26日の取引終了後、未定としていた23年3月期の連結業績予想について、売上高1080億円(前期比16.6%増)、営業利益120億円(同23.3%増)、純利益88億円(同39.5%増)を見込み、配当予想は中間・期末各18円の年36円(同10円増)にすると発表しており、これを好感した買いが流入している。足もとの事業環境及び業績動向などを踏まえたという。あわせて発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高252億2600万円(前年同期比19.9%増)、営業利益34億7000万円(同55.0%増)、純利益27億300万円(同49.1%増)だった。半導体産業や電子部品産業の需要の拡大が続くなか、国内外において主力製品及び新規事業製品の拡販に注力した営業活動を継続的に展開し、生産・供給体制の拡充を図ったことが奏功した。

■MARUWA <5344>  16,940円  +910 円 (+5.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

MARUWA<5344>が続伸。午前10時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高139億5400万円(前年同期比25.6%増)、営業利益47億4900万円(同49.3%増)、純利益40億8800万円(同84.9%増)と大幅増益となったことが好感された。EV向けや通信関連製品、半導体製造装置向けセラミック部品が好調に推移し業績を牽引した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比10.4%増)、営業利益185億円(同1.6%増)、純利益129億円(同3.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■ブシロード <7803>  1,470円  +61 円 (+4.3%)  本日終値

ブシロード<7803>が大幅続伸。26日の取引終了後、集計中の22年6月期連結業績について、売上高が400億円から419億6600万円へ、営業利益が25億円から33億8800万円へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。前の期の決算期変更及び前期の会計基準の変更に伴い前の期との増減率はないものの、第4四半期において、期末以降に見込まれる顧客のアイテム見積り利用期間の短縮化を反映したことに加えて、デジタルIP事業のなかでも利益率の高いTCG(トレーディングカードゲーム)部門で、新TCG「Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)」が、前回予想を上回ったことが寄与した。また、円安進行で為替差益が膨らんだことも寄与する。

■ビジョナル <4194>  7,000円  +280 円 (+4.2%)  本日終値

ビジョナル<4194>は続伸。同社はきょう、グループのビズリーチと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、未来の新産業創出を目的に連携協定を締結したと発表しており、新たな買い手掛かりとなったようだ。目的は、宇宙分野の人材の拡大を目指し、新たなキャリア教育や人材募集に資する情報交換などを行うことで、未来の新産業創出支援への貢献に寄与すること。第1弾の取り組みとして、「宇宙×ビジネス」をテーマに学年や専攻にかかわらず参加できる大学生向けキャリアセミナーを開催するとしている。

■日本エスコン <8892>  807円  +32 円 (+4.1%)  本日終値

日本エスコン<8892>が3日続伸。26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高408億7600万円(前年同期比63.6%増)、営業利益56億4100万円(同2.2倍)、純利益32億9600万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感された。不動産販売事業における分譲マンションの販売が順調に進捗した。また、保有する収益不動産の賃料収入増加を図るためにリーシング活動及びプロパティマネジメント事業に注力したことも寄与した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比26.6%増)、営業利益140億円(同34.9%増)、純利益83億円(同39.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■アステラス製薬 <4503>  2,192円  +67.5 円 (+3.2%)  本日終値

アステラス製薬<4503>が5日ぶりに反発。26日の取引終了後、抗体-薬物複合体PADCEV(エンホルツマブ ベドチン)の進行性尿路上皮がんを対象とした一次治療としてのぺムブロリズマブ併用療法で、良好なトップライン結果が得られたと発表しており、これが好材料視された。なお、同件による23年3月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。

■東京エレクトロン <8035>  45,900円  +1,380 円 (+3.1%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>は寄り後に次第高の展開。後場も買いが優勢の展開となった。寄り付き時点では前日の欧米株安を受けて様子見ムードだったが、その後は堅調な値動きの米株価指数先物の動きを横目に一本調子で上値を指向した。市場では「半導体主力株はここ売り主体だった大手ヘッジファンドのブリッジウォーターの売りが目先止まっているとの観測が出ている。また、(ブリッジウォーターの動きに連動して)ショートポジションをとっている機関投資家の買い戻しを誘発したようだ」(ネット証券マーケットアナリスト)との指摘が出ていた。

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