話題株ピックアップ【夕刊】(3):東ガス、キヤノン、カプコン

注目
2022年7月27日 15時17分

■東京ガス <9531>  2,568円  -42 円 (-1.6%)  本日終値

東京ガス<9531>は3日ぶりに反落。午後2時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆5300億円から2兆9480億円(前期比36.8%増)へ上方修正した。ただ、営業利益は従来予想の1400億円(同9.9%増)を据え置いたことから失望売りが出たようだ。最近の原油価格上昇、円安の影響などを反映したという。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高6099億3900万円(前年同期比52.0%増)、営業利益512億700万円(同2.8倍)だった。あわせて、8月16日付で612万1500株(発行済み株数の1.4%)の自社株を消却すると発表した。なお、消却後の発行済み株数は4億3487万5059株となる予定だ。

■キヤノン <7751>  3,167円  -33 円 (-1.0%)  本日終値

キヤノン<7751>は3日続落。26日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を3兆9800億円から4兆800億円(前期比16.1%増)へ、営業利益を3600億円から3760億円(同33.4%増)へ、純利益を2520億円から2620億円(同22.0%増)へ上方修正したが、材料出尽くしとの見方から売られたようだ。第3四半期以降の想定為替レートを1ドル=133円、1ユーロ=138円と従来予想に対して、ドルは約9円の円安、ユーロは約6円の円安に見直したことが要因。また、強い需要に対して引き続き生産の最大化に努め、競争力のある製品を市場に投入することも寄与する。なお、中間・期末各50円の年100円としていた配当予想を中間・期末各60円の年120円へ引き上げると発表した。前期実績に対しては20円の増配となる予定だ。あわせて発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1兆8781億4900万円(前年同期比8.9%増)、営業利益1746億1500万円(同18.1%増)、純利益1050億円(同0.6%減)だった。

■カプコン <9697>  3,830円  -25 円 (-0.7%)  本日終値

カプコン<9697>が反落。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高252億3200万円(前年同期比47.9%減)、営業利益120億6100万円(同48.9%減)、純利益90億700万円(同48.1%減)と大幅な減収減益となったことが嫌気された。デジタルコンテンツ事業で主力シリーズの大型新作である「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の投入に加えて、「モンスターハンターライズ」などシリーズ作を中心としたリピートタイトルの販売などデジタル販売を積極的に推進した。ただ、前年同期の大型新作の反動があり、減収減益を余儀なくされた。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高1200億円(前期比9.0%増)、営業利益480億円(同11.9%増)、純利益345億円(同6.0%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、7月29日付で438万7353株(発行済み株数の1.62%)におよぶ自社株を消却すると発表した。

■IDOM <7599>  761円  -5 円 (-0.7%)  本日終値

IDOM<7599>は一進一退。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を840円から880円に引き上げた。第1四半期(3~5月)の連結営業利益は前年同期比3.4%増の52億5600万円で着地。主力の国内コア事業でオークション相場の高騰による車両単価の上昇や販管費の減少などが寄与した。同証券では、大型店への切り替えに伴う店舗数の純減により、小売販売台数が一時的に減少しているものの1店舗当たりの小売り台数が増加している点や今後、成長ドライバーとなる大型店の出店も計画通り進んでいることなどを評価。第1四半期の順調な進捗を考慮し、23年2月期の連結営業利益は会社計画155億円(前期比16.1%減)に対して158億円を予想している。

■ポラリスHD <3010>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   本日終値

ポラリス・ホールディングス<3010>はストップ高である125円に買われた。26日の取引終了後、フィリピンの大手宿泊特化型ホテル保有運営企業グループであるレッド・プラネット・ホールディングス(フィリピン)社の全株式を来年1月ごろをメドに取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の買収により、同社グループの運営ホテル数は合計で44棟、7890室となり、運営客室数が現在より39%増加する見込みで、グループの収益拡大や財務体質の改善などにつながると判断したという。取得価額は9億9200万円。23年3月期業績への影響は現時点で未定としている。

■GMOアドパートナーズ <4784>  483円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

GMOアドパートナーズ<4784>は商い伴い急騰。80円高はストップ高となる483円をつけた。この日、子会社で総合インターネット広告代理事業を展開するGMO NIKKOがWeb3時代のメタバース関連ビジネスをサポートする「GMOメタバース ラボ」を発足したと発表。これを材料視する向きが急速に強まったようだ。GMOメタバース ラボでは、メタバース技術やブロックチェーン技術を活用した各種Web3サービスに関する調査・分析や、メタバースを活用したビジネスの立ち上げ・展開をサポートする各種ソリューションを提供する。今後、GMOグループが提供するWeb3関連サービスとの連携も視野に入れる。

■フルッタフルッタ <2586>  104円  +15 円 (+16.9%)  本日終値

フルッタフルッタ<2586>は急騰。午前10時ごろ、代替肉の開発・販売を手掛けるネクストミーツ(東京都新宿区)と事業活動の促進と発展に資することを目的として業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携により、フルッタのアサイーやアマゾンフルーツの原料を使用した代替肉及び各種プラントベース製品の共同開発を行い、両社の販路を活用し共同で販売、広告運営などを行う。これにより、新たな顧客のニーズを育成し、新規市場販売の構築が期待されている。

■ファイズHD <9325>  783円  +57 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ファイズホールディングス<9325>が急伸。アマゾンジャパン(東京都目黒区)がこの日、国内18カ所に配送拠点を新設すると発表した。これにより、700万点以上の商品の翌日配送が可能になるほか、新たに青森や長野、沖縄など10県で「置き配指定サービス」を利用できるようになるという。これを受け、アマゾンジャパンを主要顧客に持つファイズHDに今後の業容拡大を期待した思惑的な買いが向かったようだ。

■ランサーズ <4484>  264円  +12 円 (+4.8%)  本日終値

ランサーズ<4484>が続伸。この日の寄り前、同社及び子会社ランサーズエージェンシーが中京銀行<8530>と業務提携し、中京銀行が支援する地域企業に対してIT人材のマッチングを強化すると発表しており、これが好材料視された。 今回の業務提携では、「Lancers」に登録している150万人以上のデータベースの活用に加え、ハイスキルなITフリーランスを紹介する「Lancers Agent」とも連携。地域企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を行うために必要な人材をワンストップでマッチングし、社外人材活用の有効的なサポートを行うことで人材不足の解消に向けて支援を行うとしている。なお、東海エリアの金融機関との提携は中京銀が初となる。

●ストップ高銘柄

不二硝子 <5212>  1,420円  +300 円 (+26.8%) ストップ高   本日終値

fonfun <2323>  439円  +80 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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