チポトレ・メキシカンが決算受け大幅高　ブリトー・チェーンが好調＝米国株個別

メキシコ料理のファストフードを展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が大幅高。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、既存店売上高は予想を下回った一方、１株利益は予想を上回った。ブリトー・チェーンの新店舗の増設で、消費者の購買意欲が高まった。一方、メニューの値上げの恩恵を受けたほか、デリバリー数の減少による関連手数料も減少した。ただ、人件費の上昇と食材費が引き続き利益を圧迫している。

同社のニコルＣＥＯは「顧客のブリトーへの消費は活発で、インフレと消費者の不安の中で、この結果はポジティブなものである」と述べている。同社は８月にも値上げを予定。

アナリストからは「ブリトー・チェーンは価格決定力、メニュー革新の成功、計画通りの開発を実行。一方、高価格帯のメニューによる利益は、主にアボカド、包装、乳製品、牛肉、鶏肉のコスト上昇によって一部相殺された」との分析も出ている。

（４－６月・第２四半期）

・既存店売上高：10.1％（予想：11.1％）

・1株利益（調整後）：9.30ドル（予想：9.09ドル）

・売上高：20.0億ドル（予想：20.1億ドル）

・店舗の営業利益率：15.3％（予想：15.7％）

・新規店舗出店数：42件（予想：53件）

（通期見通し）

・店舗新規出店数：235～250件（予想：248件）

（NY時間10:25）

チポトレ・メキシカン<CMG>　1495.00（+178.57　+13.56%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美