ファイザーは好決算も株価軟調 シューマー院内総務とマンチン議員の合意嫌気=米国株個別

材料
2022年7月29日 0時00分

ファイザー<PFE>が取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。新型ウイルス向け注射剤「コミルナティ」および経口薬「パックスロビド」の売上高が予想を上回った。通期についても売上高は従来の見通しを据え置いたものの、ドル高の悪影響にもかかわらず、1株利益は従来から下限を上方修正している。

また、7月中旬までに締結した契約に基づいて、「コミルナティ」および「パックスロビド」で計540億ドルの売上高を見込んだ。ただ、予想は下回っている。

なお、同社はプレゼンテーションで、メッセンジャーRNAインフルエンザ予防接種の待望の初期データを公開し、有望な免疫反応に基づいて後期臨床試験を計画していることを明らかにした。

ただ、株価は売りが強まっている。米上院民主党のシューマー院内総務とマンチン議員がきのう、薬価引き下げなどを盛り込んだ法案で合意したと発表されたことが嫌気されている。

(4-6月・第2四半期)

・1株利益(調整後):2.04ドル(予想:1.81ドル)

・売上高:277.4億ドル(予想:263.1億ドル)

コミルナティ:88.5億ドル(予想:85.2億ドル)

パックスロビド:81.2億ドル(予想:71.4億ドル)

プレベナー:14.3億ドル(予想:12.1億ドル)

イブランス:13.2億ドル(予想:13.8億ドル)

エリキュース:17.5億ドル(予想:16.4億ドル)

ザーコリ:1.18億ドル(予想:1.10億ドル)

エンブレル:2.57億ドル(予想:2.35億ドル)

ゼルヤンツ:4.30億ドル(予想:4.97億ドル)

・研究開発費:28.1億ドル(予想:27.2億ドル)

・販売・IT及び一般管理費(SI&A):29.0億ドル(予想:30.6億ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):6.30~6.45ドル(従来:6.25~6.45ドル)

・売上高:980~1020億ドル(予想:1034億ドル)

コミルナティ:約320億ドル(予想:343.2億ドル)

パックスロビド:約220億ドル(予想:233.8億ドル)

(NY時間10:46)

ファイザー<PFE> 50.78(-0.78 -1.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.