六甲バタが続伸、費用の減少や為替差益の計上で上期営業は計画上振れ
六甲バター<2266>は続伸。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)の単独業績について、営業利益が2億4000万円から3億7000万円(前年同期比62.8%減)へ、純利益が1億3000万円から3億円(同86.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。
売上高は200億円の従来見通しを据え置いたものの、原材料価格の上昇を抑制したことによる原価低減や設備メンテナンスの計画変更による修繕費の減少が奏功した。また、円安進行に伴い外貨建て預金に為替差益を計上したことも利益を押し上げた。なお、売上高は収益認識に関する会計基準の適用により前年比較はない。
あわせて、主力のベビーチーズを含む家庭用商品51品目について、9月1日納品分から平均約8.2%値上げすると発表した。ほか7品目について、価格は据え置くが商品あたり約10.0~26.5%減量する。また、業務用商品115品目も10月1日納品分から値上げするという。
世界的な天候変動による生乳生産量の減少に加え、飼料・エネルギーコストなどの高騰により海外原料の価格上昇が継続しており、またコロナ禍を背景とした物流の混乱や遅延の長期化による海外輸送費の高騰も価格上昇の要因となっており、企業努力による吸収が困難であるとしている。