アップルが決算受け上昇 アイフォーンが予想以上に堅調=米国株個別

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2022年7月29日 23時06分

アップル<AAPL>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。アイフォーンの販売が底堅く推移しており、売上高は予想を上回っている。

今回の決算で、サプライチェーン問題や不安定な経済状況への懸念が緩和された。特にアイフォーンの販売実績は、同社がスマホ消費の減速を乗り切っていることや、中国のロックダウンによるサプライチェーンの制約を回避できていることを示した格好。また、同社が成長分野として力を入れているサービス事業も予想を上回っている。ただ、マックやウエアラブル端末などの製品は予想に届かなかった。

クックCEOは、「逆風が重なり、事業が妨げられた。しかし、今後数カ月に売上高が上向き始める。一部分野の軟調や景気減速に対処しているが、第4四半期には売上高が再び加速する」と述べた。

なお、同社はパンデミック以降、業績見通しを示しておらず、第4四半期の詳しいガイダンスの提示を見送っている。

アナリストからは、「現在の厳しいマクロ環境下でも同社のスマホ事業には大きな影響は見られず、回復力を示した。アイフォーンとサービス事業の上振れがマックやアイパッドの供給制約とウェアラブルの減少を相殺し、全体的に懸念されたよりも良かった」との評価が出ていた。

(4-6月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.20ドル(予想:1.16ドル)

・売上高:829.6億ドル(予想:827.6億ドル)

製品:633.6億ドル(予想:624.4億ドル)

アイフォーン:406.7億ドル(予想:388.5億ドル)

マック:73.8億ドル(予想:84.5億ドル)

アイパッド:72.2億ドル(予想:69.3億ドル)

ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:80.8億ドル(予想:88.2億ドル)

サービス:196.02億ドル(予想:197.5億ドル)  

・中華圏売上高:146億ドル

(NY時間09:53)

アップル<AAPL> 162.77(+5.42 +3.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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