アッヴィが決算受け下落 抗がん剤「イムブルビカ」の不振で売上高見通しを下方修正=米国株個別

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2022年7月30日 3時08分

医薬品のアッヴィ<ABBV>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。通期ガイダンスも公表し、抗がん剤「イムブルビカ」の不振で売上高見通しを下方修正した。1株利益の見通しについては従来予想を維持した。インブルビカはベイジーンやアストラゼネカといった企業の新薬との競争に脅かされている。

また、アナリストからは、同社最大の収益源である関節炎治療薬「ヒュミラ」が来年にバイオシミラーとの競争に直面するのを前に、投資家は同社の薬の行方に過敏になっているとの指摘も出ている。

同社はまた、買収したアラガンが過去にオピオイド系鎮痛剤「カディアン」の取り扱いを誤ったとして数千件の訴訟を受けている。それ解決するために23億ドル以上の費用を計上したことも発表した。

(4-6月・第2四半期)

・1株利益(調整後):3.37ドル(予想:3.32ドル)

・売上高:145.8億ドル(予想:146.4億ドル)

ヒュミラ:53.6億ドル(予想:52.3億ドル)

イムブルビカ:11.5億ドル(予想:12.9億ドル)

ジュビダーム:3.44億ドル(予想:4.41億ドル)

・粗利益率(調整後):84.7%(予想:84.1%)

・営業利益率(調整後):51.0%(予想:50.2%)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):13.78~13.98ドル

・売上高:589億ドル(従来:594億ドル)

(NY時間13:58)

アッヴィ<ABBV> 141.68(-8.07 -5.39%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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