アジア株 香港株は大幅続落、中国PMIが50割れで景気減速懸念一段と高まる アリババは急落、米上場廃止警告リストに追加
アジア株 香港株は大幅続落、中国PMIが50割れで景気減速懸念一段と高まる アリババは急落、米上場廃止警告リストに追加
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 19964.51(-192.00 -1.02%)
中国上海総合指数 3229.98(-23.26 -0.72%)
台湾加権指数 14937.31(-62.76 -0.42%)
韓国総合株価指数 2459.58(+8.08 +0.33%)
豪ASX200指数 6974.60(+29.45 +0.42%)
アジア株は高安まちまち。
香港、上海、台湾は下落。中国PMIが再び50を割り込んだことが懸念されている。欧州の一部や米国の製造業PMIも50を割り込むなど、世界的な景気減速に対する不安が広がっている。きのう31日に発表された中国7月の製造業PMIは49.0と再び好不況の判断基準である50を割り込んだ。長引くコロナ感染拡大とそれに伴う制限措置が影響した。中国政府は頑なに「ゼロコロナ政策」を維持しており、各地で制限措置の導入と解除を繰り返している。きょう発表された財新製造業PMIは50.4とギリギリ50を上回った。マーケットは51.5と、前回の51.7からやや縮小すると予想していた。
また、米中関係悪化も懸念されている。ペロシ米下院議長は日本やシンガポールなどアジアを訪問するため31日に米国を出発した。ペロシ氏はアジア歴訪について、とても興奮していると語ったものの、台湾を訪問するかについては言及しなかった。ペロシ氏の台湾訪問計画を受け、中国政府は強く非難。ペロシ氏は台湾を訪問すべきでないと警告している。
香港株は約2カ月ぶりに2万の大台を割り込んでいる。不動産やハイテク、医療品関連が総じて下落している。
アリババは4%超急落。米証券取引委員会(SEC)は先週末、米当局の監査を受け入れないことを理由に、上場廃止となる可能性がある企業の暫定リストにアリババを追加したことを発表した。前週末にはアリババ創業者のジャック・マー氏が傘下のアントグループの経営権を手放す方針だとの報道が伝わり、同社株は大幅下落して取引を終えた。アリババは4日に決算発表をする。同社初めての減収になることが予想されている。