ダウ平均は横ばいで推移 先週末終値を挟んで狭い範囲で上下動=米国株後半

市況
2022年8月2日 4時53分

NY株式1日(NY時間15:42)

ダウ平均   32850.93(+5.80 +0.02%)

ナスダック   12380.98(-9.71 -0.08%)

CME日経平均先物 27915(大証終比:-85 -0.30%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は横ばいで推移している。きょうのNY株式市場でダウ平均は先週末の終値を挟んで狭い範囲での上下動に留まっている。きょうから8月相場に入る中、先月の上げは一服。序盤は売り先行で始まったものの、下値での押し目買い意欲も高まっているようで、ダウ平均はプラス圏に浮上。

第2四半期の決算は警戒していたほどは悪くないとの評価や先週のFOMCを受け、一部の人が懸念していたほどFRBは積極的に利上げを行う必要はないとの見方から、7月相場は2020年以来の月間上昇率を記録していた。決算についてはS&P500のうち279社が発表を終え、その77.8%が最終利益が予想を上回っていた。長期平均の66.1%よりも高い。

しかし、世界的な需要低迷と中国経済への不透明感による世界的なリセッション(景気後退)への警戒感は根強い。市場からは、FRBの引き締め政策が続く中で、米経済は景気後退に向かう可能性が高く、企業利益が予想よりも弱い。そのような中で株価に上昇余地はほぼないとの指摘も出ていた。

なお、この日発表の7月のISM製造業景気指数は52.8と前回からほぼ変わらずの水準となった。予想は若干上回っている。前回縮小に転じた新規受注がさらに悪化。雇用は上昇したものの50を下回る水準。一方、サプライチェーン問題は緩和しているようで、在庫拡大や仕入れ価格の大幅な低下が見られ、在庫指数は1984年以来の高水準。今回の指数は景気軟化に対する懸念を表しているとの分析も出ている。

エネルギーや銀行が下落の一方、米国債利回り低下からIT・ハイテク株など成長株には買い戻しの動きが続いている。

ボーイング<BA>が4日続伸しダウ平均をサポート。戦闘機部門の機械工2500人による8月1日からのストライキが少なくとも数日間延期となった。機械工との協議は3日まで延長されたに過ぎないが、これにより同社は提案への支持を得る上でさらに時間が稼げることになる。

バイオ医薬品のビーム・セラピューティクス<BEAM>が下落。FDAが同社のがん治療プログラムを臨床保留としたことが嫌気されている。

決済ソリュ―ジョンを手掛けるEVOペイメンツ<EVOP>が大幅高。情報処理のグローバル・ペイメンツ<GPN>が同社を買収することで合意した。

ノンアルコール飲料のセルシウス<CELH>が大幅高。同社はフィットネス飲料を手掛ける。ペプシコ<PEP>が同社株の8.5%に相当する転換優先株を取得すると発表した。ペプシコはセルシオの世界的な販売パートナーになると伴に、セルシオの取締役を指名する予定。

電気自動車(EV)のバッテリーを手掛けるロメオパワー<RMO>が上昇。EVのニコラ<NKLA>が同社を買収することで合意した。

半導体のオン・セミコンダクター<ON>が好決算を発表も下落。アナリストからは警戒感も示された。金融市場のアウトパフォームは短期的に緩やかになると予想している。

ボーイング<BA> 169.42(+10.11 +6.35%)

Evoペイメンツ<EVOP> 33.70(+6.36 +23.26%)

グローバル・ペイメンツ<GPN> 128.25(+5.93 +4.85%)

ビーム<BEAM> 59.06(-3.92 -6.22%)

セルシウス<CELH> 99.54(+10.58 +11.89%)

ペプシコ<PEP> 176.82(+1.86 +1.06%)

ロメオパワー<RMO> 0.70(+0.15 +26.36%)

ニコラ<NKLA> 6.65(+0.43 +6.83%)

オン・セミコンダクター<ON> 63.62(-3.16 -4.73%)

アップル<AAPL> 161.73(-0.78 -0.48%)

マイクロソフト<MSFT> 278.29(-2.46 -0.87%)

アマゾン<AMZN> 135.76(+0.81 +0.60%)

アルファベットC<GOOG> 115.76(-0.88 -0.75%)

テスラ<TSLA> 894.72(+3.27 +0.37%)

メタ・プラットフォームズ<META> 160.05(+0.95 +0.60%)

AMD<AMD> 96.71(+2.24 +2.37%)

エヌビディア<NVDA> 184.38(+2.75 +1.51%)

ツイッター<TWTR> 40.90(-0.72 -1.72%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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