NY株式:NYダウ46ドル安、地政学的リスクや景気後退懸念が上値抑制

市況
2022年8月2日 7時00分

米国株式市場は反落。ダウ平均は46.73ドル安の3,798.40ドル、ナスダックは21.71ポイント安の12368.98で取引を終了した。予想を下回った中国の製造業指数を嫌気した売りやペロシ下院議長の台湾訪問計画報道を受け、地政学的リスクの上昇を警戒した売りに、寄り付き後、下落。月初で売り買いが交錯する中、7月製造業PMI改定値が予想外に下方修正されたほか、ISM製造業指数が2年ぶり低水準に落ち込んだため、景気後退懸念が根強く上値を抑制した。セクタ?別では家庭・パーソナル用品が大幅上昇した一方で、エネルギー、保険が下落。

航空機メーカーのボーイング(BA)は連邦航空局(FAA)が、同社提出の「787ドリームライナー」機の納入再開に向けた検査・修正計画を承認したことを受けて、数週間内に引き渡しが再開する見込みであるほか生産増加期待に買われた。ディスカウント小売りのターゲット(TGT)はアナリストの投資判断引上げで、上昇。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は決算を期待した買いに、上昇した。エナジードリンクメーカーのセルシウス・ホールディングス(CELH)は飲料メーカーのペプシコ(PEP)が同社株8.5%取得、パートナーシップを結んだとの報道で上昇。出会い系サイトのバンブル(BMBL)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。

ソフトウエア会社のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)は取引終了後に決算を発表。調整後収入が予想を上回り、時間外取引で上昇している。また、ソーシャル・メットワーキングのピンタリスト(PINS)は第2四半期決算で1株利益が予想を下回ったが、第3四半期の収益改善見通しが好感され、時間外取引で上昇。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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