話題株ピックアップ【昼刊】:TDK、そーせい、住友化
■TDK <6762> 4,665円 +480 円 (+11.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
TDK<6762>がマドを開けて買われる。1日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。営業利益が前年同期比42.4%増の446億300万円と大幅な増益で着地しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高も同21.5%増の5105億400万円と増加した。自動車市場向けや産業機器市場向けでコンデンサーなど各種製品の販売が伸びた。また、円安による収益の押し上げ効果も寄与した。なお、通期見通しは据え置いた。
■松風 <7979> 1,943円 +124 円 (+6.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
松風<7979>は急伸。上昇加速し2000円大台を視野に捉えている。同社は歯科材料・器具の大手でネイル関連にも展開している。海外展開に傾注しており、売上高の半分は海外で稼いでいる。今期は海外での積極的な拡販戦略が奏功しているもようで、為替の円安進行も追い風となっている。1日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の27億3200万円から33億800万円(前期比2.8%増)に増額した。これまでの減益予想から一転して増益予想に変わり、連続ピーク利益更新見通しとなったことで、これを手掛かり材料に投資資金が流入している。
■オルガノ <6368> 9,920円 +540 円 (+5.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
オルガノ<6368>が続伸している。同社は1日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比65.8%増の22億1900万円となり、上半期計画40億円に対する進捗率が55.5%となったことが好感されているようだ。売上高は同24.8%増の278億3500万円で着地。主力の水処理エンジニアリング事業で、大型の半導体プロジェクトなどの工事が国内外で順調に進捗していることや、メンテナンス及び加工受託契約などソリューション事業も好調に推移していることなどが主な要因となっている。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■そーせいグループ <4565> 1,510円 +80 円 (+5.6%) 11:30現在
そーせいグループ<4565>が急伸している。この日の寄り前、米バイオ医薬品企業アッヴィ社(イリノイ州)と新規創薬提携及びライセンスのオプション契約を締結したと発表しており、これが好感されている。両社は20年6月に炎症性疾患及び自己免疫疾患を標的とした創薬提携契約を締結しているが、今回の契約はその範囲を更に拡大するもの。契約に基づき両社は、神経疾患を対象にGタンパク質共役受容体(GPCR)に作用する低分子の研究開発と商品化を目指すとしており、そーせいグループは新薬臨床試験開始申請(IND)までの研究開発活動を行い、研究開発資金を負担する。また、契約締結時に約53億円を受領し、22年12月期第3四半期から一定期間に分けて計上するほか、オプション、開発・販売の達成に応じた最大約1595億円のマイルストンに加えて、グローバルでの販売高に応じた段階的ロイヤルティーを受領する権利を有することになる。
■セントラル硝子 <4044> 3,410円 +120 円 (+3.7%) 11:30現在
セントラル硝子<4044>が大幅続伸し年初来高値を更新している。1日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を750億円から770億円(前年同期比21.5%減)へ、営業利益を30億円から60億円(同2.3倍)へ、純利益を65億円から90億円(同3.1倍)へ上方修正した。ハイドロフルオロオレフィン製品や医薬関連製品などの主力製品の輸出価格が円安に伴い上昇していることに加えて、リチウムイオン電池用電解液製品の販売好調や価格改定が収益を押し上げる。また、持ち分法投資利益の増加や円安による為替差益の計上なども寄与する。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高1600億円(前期比22.4%減)、営業利益90億円(同23.9%増)、純利益250億円(前期398億4400万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高373億3100万円(前年同期比26.2%減)、営業利益36億3500万円(同90.8%増)、純利益62億2900万円(同4.5倍)となった。欧米自動車ガラス事業会社2社が連結対象から外れたことで減収となったが、業務の効率化・合理化施策を推進したことが寄与した。
■住友化学 <4005> 539円 +8 円 (+1.5%) 11:30現在
住友化学<4005>が続伸している。1日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1兆5500億円から1兆5700億円(前年同期比18.5%増)へ、営業利益を850億円から1000億円(同30.7%減)へ、純利益を600億円から850億円(同4.4%減)へ上方修正したことが好感されている。南米での農薬販売が好調に推移していることに加えて、石油精製事業の交易条件が良好であることが要因という。また、想定為替レートを円安方向に見直したことや、円安による輸出手取りの増加や在外子会社の邦貨換算による増益も見込むという。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高3兆1200億円(前期比12.8%増)、営業利益1800億円(同16.3%減)、純利益1250億円(同22.9%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高7741億3400万円(前年同期比21.2%増)、営業利益662億8200万円(同13.6%増)、純利益699億9200万円(同96.3%増)だった。
■フルマルHD <7128> 3,045円 +40 円 (+1.3%) 11:30現在
フルサト・マルカホールディングス<7128>は続伸。1日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1570億円から1580億円へ、営業利益を41億円から55億円へ、純利益を30億円から41億円へ上方修正し、あわせて81円50銭としていた期末配当予想を97円にするとしたことが好感されている。21年10月に共同株式移転により設立されたため前期との比較はないものの、工作機械や半導体製造装置業界を中心に堅調に推移しており、北米を中心に景気の回復傾向にある上期の業績を勘案したことが要因としている。また、第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=110円から126円へ見直した。なお、年間の配当予想は107円となる予定。
■ワークマン <7564> 6,490円 +80 円 (+1.3%) 11:30現在
ワークマン<7564>が4日続伸している。1日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。戻り梅雨による気温の低下で中旬に夏物商品の販売が減速したものの、上旬・下旬はともに気温が高く、アームカバーやレギンスなどの猛暑対策小物や夏物衣料、サンダルなどが好調に推移した。なお、全店売上高は同10.5%増だった。
■ヒロセ電機 <6806> 19,290円 +210 円 (+1.1%) 11:30現在
ヒロセ電機<6806>が3日続伸となっている。同社は1日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比42.6%増の129億7100万円となり、上半期計画215億円に対する進捗率は60.3%に達した。売上収益は同21.2%増の465億7400万円で着地。民生用機器市場向け、産業用機器市場向け、自動車市場向けビジネスを中心に売り上げが伸長したことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■三菱総合研究所 <3636> 4,420円 +30 円 (+0.7%) 11:30現在
三菱総合研究所<3636>が高い。1日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、営業利益を77億円から92億円(前期比34.2%増)へ、純利益を64億円から75億円(同49.7%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は従来見通しの1170億円(同13.6%増)で据え置いたものの、シンクタンク・コンサルティングサービスで人工知能(AI)や先端ICTなどの官公庁案件が想定を上回る推移となったことに加え、ITサービスでカード向け案件が好調に進捗していることが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年10月~22年6月)決算は、売上高916億7300万円、営業利益93億3500万円、純利益78億1900万円だった。会計基準変更のため前年同期との比較はない。
■京セラ <6971> 7,355円 +37 円 (+0.5%) 11:30現在
京セラ<6971>が3日ぶりに反発している。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高4919億5400万円(前年同期比16.9%増)、営業利益414億2800万円(同28.0%増)、純利益499億7400万円(同22.6%増)と大幅増益となったことが好感されている。5Gなど情報通信市場向けセラミックパッケージ及び有機基板や半導体製造装置用ファインセラミック部品の需要が増加したコアコンポーネント事業や、産業機器市場や5G、半導体関連市場を中心にコンデンサなどの部品の売り上げが増加した電子部品が大幅増益となり、全体を牽引した。また、想定以上に円安が進んだことも利益に寄与した。23年3月期通期業績予想は、売上高2兆円(前期比8.8%増)、営業利益1740億円(同16.8%増)、純利益1540億円(同3.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■JSR <4185> 3,095円 -675 円 (-17.9%) 一時ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
JSR<4185>は急落。一時700円安はストップ安となる3070円まで売られ、年初来安値を更新した。1日の取引終了後に発表した4~6月期決算で営業利益が大幅減となったほか、あわせて通期営業利益見通しの下方修正も発表しており、これを嫌気した売りが先行しているようだ。4~6月期決算は、売上収益が前年同期比13.3%増の932億9800万円、営業利益が同34.8%減の72億6700万円だった。半導体材料などを製造する主力のデジタルソリューション事業において、堅調な半導体市場や円安を背景に売り上げは伸びたものの、先行投資の増加などによって利益が減少した。通期見通しについては、半導体材料の販売拡大が寄与する形で売上収益は4100億円から4205億円(前期比23.3%増)へ上振れ。一方、営業利益は医薬品の製造開発受託を手掛けるライフサイエンス事業が響き、575億円から560億円(同28.0%増)へ下振れする見通し。
■GMO-FH <7177> 757円 -24 円 (-3.1%) 11:30現在
GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が3日続落している。1日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高231億7000万円(前年同期比3.0%減)、営業利益62億9700万円(同34.0%減)、純利益42億500万円(同28.7%減)と減収減益となったことが嫌気されている。21年9月に外貨ex byGMOを連結子会社化したことや、CFDが原油などコモディティ市場におけるボラティリティが高まるなかで売買代金が増加したことなどを受けて、証券・FX事業は増収増益となった。ただ、暗号資産事業が厳しい市場環境の継続を受けて減収減益となったことから、全体としては減益を余儀なくされた。なお、22年12月期通期業績予想は引き続き非開示としている。
■日経レバ <1570> 14,190円 -445 円 (-3.0%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅反落。売買代金は全市場を通じて断トツとなっている。日経レバは日経平均に連動する形で組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家を中心に短期筋の投資資金が集まる傾向がある。きょうは、前日の米国株市場が軟調で、外国為替市場では急速な円高が進行していることもあり、リスク回避目的の売りが噴出する格好となった。米民主党のペロシ下院議長が台湾を訪問する見通しにあることが伝わり、米中摩擦が再び激化することへの警戒感から日経平均は2万8000円近辺のもみ合いを大きく下放れる格好となり、日経レバもこれに追随して水準を切り下げている。
●ストップ高銘柄
ナンシン <7399> 539円 +80 円 (+17.4%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース