東京株式(前引け)=大幅反落、米中関係悪化懸念で急速な円高が売りを誘発

市況
2022年8月2日 11時46分

2日前引けの日経平均株価は前営業日比443円94銭安の2万7549円41銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は5億9650万株、売買代金概算は1兆4686億円。値上がり銘柄数は143、対して値下がり銘柄数は1667、変わらずは28銘柄だった。

きょう前場の東京株式市場はリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均は急反落となり、2万7000円台半ばまで一気に水準を切り下げた。前日の米株市場でNYダウやナスダック総合株価指数が上昇一服となったほか、外国為替市場でドル安・円高が急速に進む状況にあり、これがリスクオフムードを増幅させた。対中強硬派で知られる米国のペロシ下院議長が台湾を訪問する見通しにあることが伝わり、米中関係の悪化を警戒した売りがかさむ展開に。アジア株市場が総じて安いことも買い手控え感を助長している。全体の9割強の銘柄が下落している。

個別ではレーザーテック<6920>が軟調、東京エレクトロン<8035>も大きく売られた。キーエンス<6861>、任天堂<7974>なども安い。JSR<4185>が急落、丸和運輸機関<9090>、日野自動車<7205>が大幅安となったほか、小野薬品工業<4528>などの下げも目立っている。半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、TDK<6762>は大幅高に買われた。NSユナイテッド海運<9110>も物色人気。大塚商会<4768>が急騰、エンプラス<6961>、松風<7979>も値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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