株価指数先物【引け後コメント】 トヨタの決算をきっかけにNTロングに向かわせる可能性

市況
2022年8月4日 17時42分

大阪9月限

日経225先物 27950 +240 (+0.86%)

TOPIX先物 1934.0 +6.5 (+0.33%)

日経225先物(9月限)は前日比240円高の2万7950円で取引を終了。寄り付きは2万7970円とシカゴ日経平均先物(2万7975円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、開始直後には2万8000円を回復する場面も見られた。ただし、足元で2万8000円が心理的な上値抵抗として意識されるなか、本日も明確に上放れる展開とはならなかった。現物の寄り付き後は2万7950円を挟んだ保ち合いを継続し、前引けにかけての調整からランチタイムには一時2万7830円まで軟化した。もっとも、下を売り込む形でのショートを仕掛けてくる動きにはならず、午後は引けにかけて買い直されて、後場の高値で取引を終えた。

指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の3銘柄で日経平均株価を100円超押し上げた格好であり、日経平均型優位の展開だった。一方で、本日は午後に決算発表を控えていたトヨタ自動車 <7203> [東証P]の反応を見極めたいとするムードも強まっていたが、決算を受けて3%近く下落した。トヨタの日経平均に対する指数インパクトは-11円程度だったが、TOPIXでは-2ポイントを超えており、NTロングの動きにつながった。

NT倍率は先物中心限月で一時14.46倍に上昇する場面が見られ、14.45倍と高値圏で終えた。6月の戻り高値である14.42倍を明確に上放れてきたほか、1月4日につけた14.48倍に迫ってきており、いったんは利益確定に伴うリバランスが入りそうだ。ただし、為替市場ではドル円が1ドル=134円台と再び円安傾向で推移しているものの、トヨタの決算をきっかけに自動車・部品株などへの物色を手控えさせ、結果的にはNTロングに向かわせる可能性はありそうだ。

日経平均は52週移動平均線を突破し6月戻り高値に接近するなか、東京エレクトロンはようやく3分の1程度を戻した水準である。13週線とのカイ離は-5.3%ほど、52週線とは-12.7%のカイ離がある状況のなか、相対的な出遅れ修正によってNTロングに向かわせよう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1110枚、バークレイズが320枚、ドイツが300枚程度の売り越しに対して、モルガンSが820枚、JPモルガンが380枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1100枚、ソジェンが690枚、BNPパリバが480枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1410枚、モルガンSが420枚、クレディスイスが390枚程度の買い越しだった。

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