仮想通貨の買い戻しでコインベースが上昇 ただ、決算は冴えない=米国株個別

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2022年8月10日 23時05分

仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が上昇。この日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、ビットコインをはじめとした仮想通貨に買い戻しが強まっており、同社株も上昇している。ただ、前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、時間外では株価は売りが強まっていた。営業収益が予想を下回ったほか、総取扱高も予想を下回った。また、通期の月間平均取引ユーザーの中央値の見通しを下方修正している。

同社は、第3四半期の月間取引ユーザーは第2四半期よりも少なくなるとの見通しを示したほか、通期のサブスクリプションおよびサービスの営業収益は6億ドル超を見込んだ。

今回の決算を受けてアナリストからの投資判断の引き下げが伝わっている。「リテール取引が予想以上に落ち込み、この傾向は今期も続いている。特に個人投資家が仮想通貨取引に離反し続け、ダウンロード活動もネガティブな傾向にある状況下では、同社の収益の可視性は非常に困難なままだ」と述べた。

(4-6月・第2四半期)

・1株損益:-4.98ドル

・営業収益:8.08億ドル(予想:8.55億ドル)

取引:6.55億ドル(予想:7.01億ドル)

サブスク・サービス:1.47億ドル(予想:1.36億ドル)

・EBITDA(調整後):-1.51億ドル(予想:-1.87億ドル)

・月間取引ユーザー:900万(予想:840万)

・総取扱高:2170億ドル(予想:2204億ドル)

・プラットフォーム上の資産:960億ドル(予想1645億ドル)

・認証ユーザー数:1.03億人(予想:0.98億人)

(通期見通し)

・月間平均取引ユーザー:700~900万(従来:500~1500万)(予想:870万)

(NY時間09:50)

コインベース<COIN> 93.99(+6.31 +7.20%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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