NY株式:米国株式市場は上昇、消費者信頼感指数の改善を好感
ダウ平均は424.38ドル高の33,761.05ドル、ナスダックは267.28ポイント高の13,047.19で取引を終了した。
インフレ減速を期待した買いから寄り付き後上昇。8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値も予想以上に改善し、経済への悲観的見方が後退したため終日堅調に推移した。長期金利の低下でハイテクも買われ、相場を後押し。インフレ抑制法案の成立期待も相場を支援し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)は部品供給会社に対し、22年のiPhone生産台数を少なくとも21年と同水準に見込むよう要請したと報じられ、買われた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は、抜本的な経営改善策として、一部の小売店閉鎖や雇用削減、一部製品の値上げを発表して上昇。オンライン医療サービスを提供するテラドック・ヘルス(TDOC)はアナリストの投資判断引き上げを受けて買われた。遺伝子分析の統合システム開発・販売を手掛けるイルミナ(ILMN)は第2四半期決算や見通しが予想を下回り下落。中国石油化工(SHI)や中国石油天然ガス(SNP)など中国の国有企業5社は当局の規制強化を受け、上場廃止を発表し下落した。
リッチモンド連銀のバーキン総裁はインタビューで、物価指標の改善を歓迎も連邦準備制度理事会(FRB)の物価目標2%を達成するまで利上げが必要との考えを示した。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権はもたない。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》