株価指数先物【引け後コメント】 短期的な調整局面では、日経225先物は押し目狙いのロング対応を維持

市況
2022年8月15日 18時01分

大阪9月限

日経225先物 28860 +320 (+1.12%)

TOPIX先物 1984.0 +9.5 (+0.48%)

日経225先物(9月限)は前日比320円高の2万8860円で取引を終了。寄り付きは2万8700円と、シカゴ日経平均先物(2万8710円)にサヤ寄せする格好で買い先行で始まった。前週末の大幅な上昇に対する反動から2万8630円まで上げ幅を縮める場面もあったが、その後は2万8690円~2万8770円辺りで底堅い値動きを継続。前場半ば辺りにレンジを上放れると、後場は2万8830円~2万8890円での推移を継続した。

日経225先物はオプション権利行使価格の2万8750円を中心に、概ね上下の権利行使価格である2万8625円~2万8875円辺りのレンジ推移であった。朝方はレンジ下限を試す動きを見せたが、下値の堅さが意識されるなか、後場はこう着ながらもレンジ上限での高値保ち合いだった。

短期的には過熱感が警戒されやすいところだが、1月4日の年初来高値2万8970円にあと80円に迫っており、ショートは仕掛けづらいところであろう。一方で、1月高値を捉えたとしても、ダブルトップ形成によって結果的に2万9000円を回復できず、達成感の台頭につながる可能性がある。そのため、ロング、ショートともに積極的にはポジションを傾けてくる動きは限られそうだ。

ただし、 S&P500は先週までの上昇で、1月高値から6月安値までの下落分の半値戻しを達成した。6月にかけての下落でショートが積み上がっている需給状況であるため、今後ショートカバーが強まる可能性はあろう。また、VIX指数は低下傾向を継続しており、リスク選好の動きは継続。米国市場も短期的な調整は想定されるものの、リバウンド基調は強まりやすいと見られる。

そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの連動性の観点から、日経平均型優位の需給が継続しよう。短期的な調整局面では、日経225先物は押し目狙いのロング対応を維持したい。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2100枚、野村が670枚、三菱UFJが560枚程度の売り越しに対して、バークレイズが2010枚、クレディスイスが840枚、大和が630枚、JPモルガンが610枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが820枚、野村が500枚、バークレイズが400枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1050枚、BofAが380枚、ソジェンが350枚程度の買い越しだった。

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