話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスタイル、光通信、バイセル
■アイスタイル <3660> 564円 +111 円 (+24.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
アイスタイル<3660>が続急騰、前日まで2日連続して一本値でストップ高に買われる人気となっていた。きょうは値幅制限拡大となり、通常は500円未満の株価で80円高がストップ高となるところ、その4倍の320円に設定され上限は773円となっている。そのなか、一時189円高の642円まで買われ全市場を通じて値上がり率トップとなった。同社は20~30代の女性層を対象にクチコミの美容関連サイトを運営しているが、週明け15日にアマゾン・ドット・コム<AMZN>と三井物産<8031>が同社と資本・業務提携することを発表、これが投資資金の集中攻勢につながった。市場では「単なる連携の域にとどまらず、米アマゾンが新株予約権を引き受け(株式転換を前提に)実質筆頭株主になることから、経営面の不安も吹き飛びインパクトが大きかったようだ。株価的には上値メドが見極めにくいが、売買代金も極めて高水準で個人投資家を中心とした短期資金の注目度の高さがうかがえる」(中堅証券ストラテジスト)としている。
■光通信 <9435> 17,930円 +1,310 円 (+7.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
光通信<9435>が大幅高で5日続伸。前週12日に4~6月期好決算と年間配当の増額を発表しており、これを好感した買いが継続しているようだ。4~6月期決算は、売上高が前年同期比7.5%増の1434億6900万円、純利益が同33.4%増の276億300万円だった。法人向け、個人向けサービスともに売り上げが伸び増収。法人向けサービスの減益が響き営業利益は減益となったものの、金融収益が貢献し純利益ベースでは大幅な増益となった。あわせて発表した増配では、508円から524円(前期491円)に増額した。
■バイセル <7685> 6,150円 +340 円 (+5.9%) 本日終値
BuySell Technologies<7685>が5連騰で上場来高値を連日更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を据え置き、目標株価を前回の6500円から7000円に引き上げたことが好材料視された。レポートでは、リユース市場の拡大やブランド品出張訪問買取の優位性などから、高い利益成長が期待できる点を評価。また、出張訪問件数予想と1訪問売上総利益を引き上げ、22年12月期と23年12月期の業績予想を上方修正した。大量採用した新卒社員の戦力化が進んでいるほか、コールセンター部門におけるアポイントの内容改善効果が大きいとしている。
■日本板硝子 <5202> 558円 +28 円 (+5.3%) 本日終値
日本板硝子<5202>が続急伸。SMBC日興証券が17日付で同社の投資判断「2(中立)」を据え置くとともに、目標株価を前回の490円から570円に増額したことが好材料視された。好調な建築用ガラスが牽引する形で、23年3月期営業利益予想を200億円から255億円(会社計画は180億円)へ上方修正した。建築用ガラスが堅調な需要の下で価格転嫁が進み利益率が上昇するほか、高機能ガラスの販売増加、自動車用ガラスでは値上げによる収益性改善を織り込んだ。あわせて24年3月期以降の業績予想も引き上げている。
■サンリオ <8136> 3,600円 +135 円 (+3.9%) 本日終値
サンリオ<8136>が3連騰で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で同社の投資判断「Neutral(中立)」を据え置き、目標株価を前回の2660円から3110円に引き上げたことが好感されたようだ。レポートでは、23年3月期から27年3月期の営業利益予想を上方修正すると報告。アリババ子会社とのマスターライセンス契約締結効果を考慮し、想定を上回る中国売上拡大から海外利益予想を増額した。また、今後の注目点として、「サンリオキャラクターズ ミラクルマッチ」など新しいスマホゲームの売上動向、「バーチャルサンリオピューロランド」などメタバースの構築による収益効果、やる気スイッチグループHDとの資本提携効果による教育ビジネスの拡大を挙げている。
■PI <4290> 698円 +17 円 (+2.5%) 本日終値
プレステージ・インターナショナル<4290>が3日続伸。同社は17日、子会社のプレステージ・グローバルソリューションがインドで邦人向けのクリニックを開院したと発表しており、新たな買い手掛かりとなったようだ。クリニックの開院は、総合病院で受診する患者数の多さ、長時間の待ち時間、不透明な医療費などの課題に対して、軽症の症状でも気軽に受診でき、透明性のある医療費で医療サービスを提供することが目的。今後はアジアや中南米でも同様のクリニックを開院し、海外での邦人向けサービスと事業の拡大を目指すとしている。
■エアトリ <6191> 2,767円 +65 円 (+2.4%) 本日終値
エアトリ<6191>が反発。17日の取引終了後、投資事業の一環として、CtoCサービスに特化したプラットフォームを提供するC2C Platform(東京都港区)へ追加出資を実施したと発表しており、これが材料視されたようだ。C2C社は、ダイレクトマッチングサービスを展開する事業者に対して、ビジネス戦略設計から関与し、システム開発、マーケティング、資金調達など事業の成長に必要な機能を一気通貫で提供している企業。将来的な上場も視野に入れているという。
■横浜ゴム <5101> 2,290円 +20 円 (+0.9%) 本日終値
横浜ゴム<5101>が6日続伸し、新値追いとなっている。同社は10日に22年12月期通期の連結業績予想を上方修正し、売上収益の見通しを従来の7500億円から8550億円(前期比27.5%増)に引き上げたことなどが引き続き買い安心感につながっているもよう。また、きょうはインドで建設を進めてきた新工場で農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤの生産を開始したと発表。当初は23年12月期第1四半期(1~3月)に開所する予定だったが、世界的な需要増に迅速に対応するため前倒しで生産を始めたとしている。
■武田薬品工業 <4502> 3,864円 +20 円 (+0.5%) 本日終値
武田薬品工業<4502>が続伸。日本経済新聞電子版が17日、「武田薬品工業は国内企業で初めてワクチンの世界販売を始める」と報じており、これが好感されたようだ。記事によると、まずはデング熱のワクチンをアジアや南米など30カ国で売り、年16億ドル(約2100億円)の売上高を目指す。2019年に買収したアイルランドの製薬大手シャイアーの販路などを生かして世界で販売するという。
■トヨタ自動車 <7203> 2,143.5円 -39.5 円 (-1.8%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は全般地合い悪に押され売り先行も下値では押し目買いが観測され底堅さを発揮している。前日の米国株市場では長期金利の上昇を嫌気してハイテク株などに売りがかさんだが、外国為替市場ではドルを買い戻す動きを誘発しており、足もとで1ドル=135円台に入るなどドル高・円安が進んでいる。為替感応度の高い自動車セクターには追い風材料となっている。トヨタは昨今の円安進行を受け、23年3月期通期想定為替レートを1ドル=115円から1ドル=130円に修正したが、実勢はそれよりも更に5円程度円安に振れており、為替メリットが収益に反映される状況にある。
株探ニュース