株価指数先物【引け後コメント】 3日続落も売り急ぐ動きはなく、ジャクソンホール会議を前に積極的な売買は手控えられる

市況
2022年8月22日 18時43分

大阪9月限

日経225先物 28710 -220 (-0.76%)

TOPIX先物 1988.0 -7.5 (-0.37%)

日経225先物(9月限)は前日比220円安の2万8710円で取引を終了。寄り付きは2万8660円と、シカゴ日経平均先物(2万8725円)を下回って売り先行で始まり、現物の寄り付き直後には2万8540円まで売られた。その後は2万8600円を挟んで保ち合うなか、中国人民銀行がローンプライムレートを引き下げたことをきっかけに下げ幅を縮小。ランチタイムで2万8830円まで下げ幅を縮めた。ただし、ショートカバーと見られる動きはランチタイムまでで一巡し、後場は2万8740円~2万8790円辺りでの狭いレンジ推移を継続。取引終了間際にレンジを下回り、2万8710円で取引を終えた。

日経225先物は寄り付きでナイトセッションの安値2万8670円を下回ったことから、現物の寄り付き直後にはオプション権利行使価格の2万8500円辺りをターゲットとしたショートの動きとなった。ただし、これを除けば売り仕掛け的な売買は限られており、3営業日続落したものの売り急ぐ動きも見られなかった。東証プライムの売買高が9億2000万株と薄商いだったこともあり、ジャクソンホール会議を前に積極的な売買は手控えられやすいのだろう。

なお、グローベックスのNYダウ先物が300ドルを超える下落で推移しているほか、ナスダック100先物は200ポイント安と弱い動きを見せている。7月以降の上昇に対する利益確定売りとはいえ、週明けの米国市場が続落するようだと、日経225先物はナイトセッションでショートが強まりやすいだろう。ただし、VIX指数が引き続き20.00を挟んだボトム圏で落ち着いた動きを継続するようであれば、押し目狙いのロング対応となりそうだ。

また、NT倍率は先物中心限月で一時14.41倍まで低下する場面が見られ、14.44倍で終えている。18日につけた14.58倍は目先のピークと捉える向きも多く、リバランスの動きから25日移動平均線が位置する14.36倍辺りまでの低下は想定しておく必要がありそうだ。

手口面では、日経225先物は大和が1120枚、野村が590枚、ドイツが350枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが870枚、BofAが410枚、ソジェンが400枚、ゴールドマンが380枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はドイツが720枚、SBIが360枚、クレディスイスが320枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが770枚、ゴールドマンが740枚、バークレイズが270枚程度の買い越しだった。

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