NY株式:NYダウ643ドル安、ジャクソンホール会議への警戒感強まる
米国株式市場は続落。ダウ平均は643.13ドル安の33063.61ドル、ナスダックは323.64ポイント安の12381.57で取引を終了した。ジャクソンホール会議を控え連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を警戒した売りが継続し、寄り付き後、下落。長期金利が1カ月ぶり高水準で推移したため、ハイテク株も売られ、更なる売り圧力となった。引けにかけ主要株式指数は下げ幅を拡大。セクター別では、半導体・同製造装置や小売りの下落が特に目立った。
ヘルスケアテクノロジー会社のシグニファイ・ヘルス(SGFY)は同業のCVS(CVS)やユナイテッドヘルス(UNH)とともにオンライン小売のアマゾン(AMZN)も同社買収を提示していると報じられ、大幅高。アマゾン(AMZN)やユナイテッドヘルスは下落した。自動車メーカーのフォード(F)は2014年のピックアップトラック死亡事故を巡りジョージア州の陪審が同社に対して17億ドルの賠償金支払いを命じる評決を下したことが嫌気されたほか、電気自動車への生産移行に伴うコスト削減の一環として3000人の雇用削減計画発表し、下落。映画館運営するAMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)は優先株式「APE」のニューヨーク証券取引所上場とともに売られた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はマスク最高経営責任者(CEO)が本年2回目となるフルセルフドライビング(FSD)システムの北米での値上げを発表し、下落。動画配信のネットフリックス(NFLX)は投資判断引き下げで売られた。
ビデオ会議を供給するズーム・ビデオ(ZM)は取引終了後に四半期決算を発表。内容が予想を下回ったほか、ドル高を理由に通年の見通しを引き下げたため時間外取引で売られている。
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《FA》