メーシーズが決算受け上昇 ガイダンス下方修正も既に程度織り込み=米国株個別

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2022年8月23日 23時03分

百貨店のメーシーズ<M>が上昇。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想ほどの減収とならなかったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。一方、ガイダンスについては、消費者の財布の紐が締まる中で業界全体の在庫過剰がより厳しい値下げにつながっているとし、下方修正した。

ただ、株価は上昇。ガイダンスの下方修正については、これまでの小売企業の決算で同社もある程度織り込まれていた。厳しい決算を覚悟していた分、第2四半期が予想を上回ったことに安堵感が出ている模様。

同社は今回の下方修正について、「一部カテゴリーにおける消費者の支出の継続的な悪化や業界内の在庫水準、さらには顕著なマクロ後退に伴うリスクを織り込んでいる」と述べた。「必要な値下げを行う一方、ホリデーシーズンに向けて適切な在庫水準を確保するため、第3四半期末の在庫の増加は第2四半期と同程度になる見込みだ」とも付け加えた。

(5-7月・第2四半期)

・既存店売上高:-1.6%(予想:-2.0%)

所有ベース:-1.5%

・1株利益(調整後):1.00ドル(予想:0.85ドル)

・売上高:56.0億ドル(予想:54.8億ドル)

・粗利益率(調整後):38.9%(予想:39.0%)

・在庫:46.1億ドル(予想:47.2億ドル)

(8-10月・第3四半期見通し)

・1株利益(調整後):0.15~0.21ドル(予想:0.41ドル)

・売上高:51.6~52.3億ドル((予想:51.8億ドル)

(通期見通し)

・既存店売上高:0~1%(予想:1%)

・1株利益(調整後):4.00~4.20ドル(従来:4.53~4.95ドル)(予想:4.54ドル)

・売上高:243.4~245.8億ドル(従来:244.6~247.0億ドル)(予想:243.5億ドル)

(NY時間09:52)

メーシーズ<M> 19.57(+0.96 +5.16%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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