メドトロニックは好決算も株価軟調　上振れは想定範囲内＝米国株個別

医療機器のメドトロニック<MDT>が取引開始前に５－７月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ニューロサイエンスと糖尿病管理機器が好調だった。通期の売上高見通しも予想を上回っている。アナリストはマクロ環境による逆風を指摘しながらも、この決算に対しほぼ肯定的な見方をしている。

ただ、株価は冴えない反応。中国から生じる供給障害に関連し、事前に予想よりも大きなマクロの逆風を想定していたことから、業績が上振れることは大方が予想していたとの指摘も出ていた。

（５－７月・第１四半期）

・1株利益（調整後）：1.13ドル（予想：1.12ドル）

・売上高：73.7億ドル（予想：72.1億ドル）

心臓血管：27.1億ドル（予想：27.0億ドル）

医療外科：20億ドル（予想：20.1億ドル）

ニューロサイエンス：21.2億ドル（予想：20.2億ドル）

糖尿病管理：5.41億ドル（予想：4.89億ドル）

・粗利益率（調整後）：66.5％（予想：66.8％）

・営業利益率（調整後）：23.9％（予想：24.5％）

（２３年度通期見通し）

・1株利益（調整後）：5.53～5.65ドル（予想：5.56ドル）

・実質売上高：4～5％

（NY時間15:03）

メドトロニック<MDT>　90.52（-2.58　-2.77%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美