積極的な売買は手控えられるものの、買い戻しの動きも入りやすいところ/オープニングコメント

市況
2022年8月24日 8時26分

24日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。23日の米国市場はNYダウが154ドル安だった。8月製造業・サービス業PMIが予想以上に悪化したため景気減速懸念が高まり売り優勢の展開。7月新築住宅販売件数も2016年来で最低となる低調な経済指標がさらなる売り圧力となった。ただし、原油相場の上昇からエネルギー株が買われたほか、長期金利が一時低下するなかでハイテク株を買い戻す動きも見られており、下げ渋る動きだった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の28460円。円相場は1ドル136円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうである。NYダウは続落ながらも25日線までの調整で、いったんは一巡したとの見方に向わせそうである。日経平均は前日までの下げで節目の28500円を割り込んだことから、こちらも売りは一巡したとの見方に向わせそうである。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を前に積極的な売買は手控えられるものの、買い戻しの動きも入りやすいところであろう。

また、ナスダックは小幅な下げだったほか、SOX指数は小幅ながら上昇していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの買い直す動きに向わせることが期待されよう。もっとも、エヌビディアの決算を控えていることもあり、積極的な上値追いの動きは期待しづらく、押し目狙いのスタンスといったところだ。また、VIX指数は前日の高値水準で推移しており、リスクオフとはいかないまでも、神経質にさせるだろう。

先物主導での仕掛け的な動きも入りづらいと考えられるが、短期的に仕掛けてくる局面においてはその後の反動を狙ったスタンス。物色としては米国市場の流れを受けてエネルギーやハイテク株などの短期的なリバウンド狙いのほかは、個別の材料株での値幅取り狙いの動きにとどまりそうである。また、マザーズ指数は25日線水準まで調整したこともあり、中小型株の一角には短期的なリバウンドを狙った資金が向かいやすいだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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