セールスフォースが決算受け下落 通期の売上高見通しを下方修正=米国株個別

材料
2022年8月25日 22時51分

セールスフォース<CRM>が下落しておりダウ平均を圧迫。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。同社は100億ドルの自社株買いプログラムも発表。ただ、重要な指標である残存履行義務は予想を下回った。

株価は冴えない反応を示している。ガイダンスも公表しており、通期の売上高および1株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている模様。不安定なマクロ環境により、一部顧客の支出が鈍化している可能性を示唆している。

同社は今回の下方修正に関して、「7月に目立った顧客の態度変化を反映させた」と説明。同社のテイラーCEOは、「顧客のより慎重な購入環境に直面している」とコメントした。

アナリストは、「ドル高の逆風と大型案件の締結遅延によって打撃を受けている。第2四半期の好調な実績が見通しの悪化で影が薄くなる可能性があり、もはやプレミアム評価は正当化できないが、バリュエーションの厳しい圧迫が魅力的なエントリー・ポイントを生み出している」と指摘していた。

(5-7月・第2四半期)

・1株利益(調整後):1.19ドル(予想:1.03ドル)

・売上高:77.2億ドル(予想:76.9億ドル)

サブスクリプション&サポート:71.4億ドル(予想:71.9億ドル)

プロフェッショナルサービス・その他:5.77億ドル(予想:5.41億ドル)

・営業利益率:19.9%(予想:18.6%)

・残存履行義務:416億ドル(予想:419.1億ドル)

(8-10月・第3四半期見通し)

・1株利益(調整後):1.20~1.21ドル(予想:1.29ル)

・売上高:78.2~78.3億ドル(予想:80.5億ドル)

・残存履行義務:約12%増

(通期見通し)

・1株利益(調整後):4.71~4.73ドル(従来:4.74~4.76ドル)(予想:4.75ドル)

・売上高:309~310億ドル(従来:317~318億ドル)(予想:317.4億ドル)

(NY時間09:38)

セールスフォース<CRM> 166.40(-13.61 -7.56%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.