スプランクが決算受け大幅安 予想を下回るARRが嫌気される=米国株個別
ウェブデータ分析用ソフトウエアのスプランク<SPLK>が前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字だったほか、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の売上高見通しを上方修正している。
ただ、株価は下落。このセクターにとって重要な指標である年ベース経常収益(ARR)が予想を下回ったことが嫌気されている模様。収益性の改善は良いニュースだが、マクロ環境の圧力がクラウド事業に重くのしかかっていることが示された。
アナリストは、「同社の業績はガイダンスから大きくかけ離れる傾向が続いており、ビジネスモデルが安定したという確信が持てない。年ベース経常収益(ARR)の弱さが好調な実績を覆い隠してしまう」と述べた。
(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.09ドル(予想:-0.36ドル)
・売上高:7.99億ドル(予想:7.47億ドル)
ライセンス:2.82億ドル(予想:2.26億ドル)
クラウド:3.46億ドル(予想:3.55億ドル)
保守サービス:1.71億ドル(予想:1.67億ドル)
・粗利益率(調整後):76.8%(予想:76.4%)
・年ベース経常収益(ARR):33.3億ドル(予想:34.2億ドル)
(8-10月・第3四半期見通し)
・売上高:8.35~8.55億ドル(予想:8.33億ドル)
・営業利益率(調整後):6~8%(予想:-0.2%)
(通期見通し)
・売上高:33.5~34.0億ドル(従来:33.0~33.5億ドル)(予想:33.3億ドル)
・営業利益率(調整後):約8%(従来:約2%)(予想:2.1%)
・年ベース経常収益(ARR):約36.5億ドル
クラウド:約18億ドル
(NY時間09:56)
スプランク<SPLK> 95.44(-14.93 -13.52%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美