話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブシロード、竹内製作所、味の素
■ブシロード <7803> 1,631円 +79 円 (+5.1%) 本日終値
ブシロード<7803>が大幅高で3日ぶりに反発。25日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。同時に、166万493株(発行済み株数の4.86%)の自社株を9月1日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は3251万8356株となる予定だ。
■ホシザキ <6465> 4,165円 +120 円 (+3.0%) 本日終値
ホシザキ<6465>は5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は4850円から5500円に引き上げた。国内・海外で販売拡大と価格転嫁の進展で業績拡大が続く可能性が高まったとして、レーティングを引き上げた。19年12月期から21年12月期は不祥事や新型コロナによる販売伸び悩み、供給制約やインフレの影響で業績低迷が続いたが、これらの問題解消が進んだ結果、23年12月期からは成長企業に回帰する可能性が高まった、とみている。22年12月期の連結営業利益は前期比16.3%増の290億円(会社計画265億円)、23年12月期の同利益は380億円を見込んでいる。
■東京きらぼし <7173> 2,360円 +61 円 (+2.7%) 本日終値
東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>が3日続伸。グループ会社のUI銀行が小田急電鉄<9007>、本の要約サービスを手掛けるフライヤー(東京都千代田区)と共同で新たな取り組みを開始すると発表しており、今後の展開への期待が高まっているようだ。UI銀行が運営するオウンドメディア「UI未来Base」とフライヤーの要約作品を、小田急ロマンスカー車内用コンテンツとして提供する。提供期間は9月から1年間の予定。
■竹内製作所 <6432> 2,642円 +61 円 (+2.4%) 本日終値
竹内製作所<6432>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3800円から4200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、欧米の小型建機の成長で中長期的に業績拡大が続くと見ること、資本効率や株主還元の強化が進んでいることを評価。為替の前提を1ドル=120円から130円とすることや、供給制約の改善から販売予想を若干引き上げること、一方で半導体などの部材費の増加をより強く想定し、23年2月期の営業利益を175億円と予想。また、24年2月期は営業利益を201億円から223億円へ引き上げ過去最高を予想しており、北米工場と青木工場の稼働が本格化し、受注残解消による販売拡大が進み業績拡大局面を迎えると想定。更に新工場による生産・販売の拡大で、25年2月期以降も増益が続くと予想している。
■ローランド <7944> 4,245円 +85 円 (+2.0%) 本日終値
ローランド<7944>が大幅反発。SMBC日興証券が25日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を7000円から7200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、短期では中国ロックダウンやドル高などが逆風となったが、最終需要は堅調で、粗利率は第2四半期をボトムに回復局面を迎えると予想。営業利益予想について22年12月期は120億円から125億円へ、23年12月期は135億円から140億円へ、24年12月期は145億円から155億円へそれぞれ上方修正した。また、23年2月発表予定のRoland Cloudの深化も含む、新中計での成長戦略に注目したいとしている。
■味の素 <2802> 3,791円 +50 円 (+1.3%) 本日終値
味の素<2802>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3800円から4200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、数量と単価の両面で成長が続く海外調味料事業が、今後原材料コスト下落の影響を享受できるとみることや、全体の利益率を押し上げるヘルスケア事業の成長継続により、業績拡大が続くとの見方を継続。4~6月事業利益は同証券想定外の増益スタートとなったとしており、調味料は原料高で減益スタートも、値上げの着実な浸透とタイやベトナムなど主要国での力強いトップライン成長を確認できたとしている。これを受けて同証券の事業利益予想を23年3月期で1300億円から1340億円へ、24年3月期で同1450億円から1480億円へ引き上げている。
■NSD <9759> 2,480円 +32 円 (+1.3%) 本日終値
NSD<9759>は続伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を106万株(発行済み株数の1.36%)、または25億円としており、取得期間は8月26日から10月7日まで。あわせて、9月28日付で300万株(同3.33%)の自社株を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は8700万株となる予定だ。株主還元の一環として実施するとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,705円 +67 円 (+1.2%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢で始まり3日続伸、25日移動平均線を足場に上げ足を強めている。前日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株が幅広く買い戻され、ナスダック総合株価指数は続伸した。同指数はここ下落基調にあったが週央を境に下げ止まる動きをみせ、投資家のセンチメントも改善の方向をたどっている。また、そうしたなか前日はソフトバンクGが出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>が8%高と値を飛ばしており、これもポジティブ材料と捉えられている。ソフトバンクGは株式需給面も改善している。信用取組はここ売り残が増加する一方で買い残が減少傾向にあり、日証金も売り長状態が続いていることで買い戻しによる浮揚力が働きやすい。
■スターマイカ <2975> 1,645円 +19 円 (+1.2%) 本日終値
スター・マイカ・ホールディングス<2975>が続伸。25日の取引終了後、8月31日付で224万1190株(発行済み株数の11.6%)の自社株を消却すると発表しており、これが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1700万株となる。
■ソニーグループ <6758> 11,510円 +115 円 (+1.0%) 本日終値
ソニーグループ<6758>は寄り付きから大口の買いが入り戻り足を鮮明としている。日経平均株価に連動する形で今月下旬以降調整色を強めたが、目先25日移動平均線をサポートラインに切り返す動きをみせている。同社は25日、米国を除いた日本、欧州、中国などで家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」を値上げすることを発表した。国内では9月15日から5500円引き上げ6万478円(希望小売価格)とする。価格改定による収益上乗せが見込まれるとの思惑が投資資金を誘導している。
株探ニュース