26日の米株式市場の概況、ジャクソンホールでのFRB議長講演受けダウ平均株価は1008ドル安

市況
2022年8月29日 8時14分

26日の米株式市場で、NYダウは前日比1008.38ドル安の3万2283.40ドルと大幅安となり3日ぶりに反落した。下げ幅、下落率ともに今年3番目の大きさで、約1カ月ぶりの安値となった。

朝方発表の7月の個人所得は前月比0.2%上昇、個人消費支出(PCE)は0.1%上昇とそれぞれ予想を下回った一方、PCEコアデフレーター(食品・エネルギー除く)は前年同月比4.6%上昇と6月の4.8%から鈍化したことで、NYダウは経済指標に対する強弱感が対立するなかもみ合いでスタートした。ただ、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でパウエル連邦準備理事会(FRB)議長が講演し、インフレを目標の2%に低下させることを最大優先目標として、利上げを続ける方針を改めて強調したことを受けて、金融引き締めの長期化観測が強まり、景気後退への懸念から幅広い銘柄に売りが広がった。更に一部報道で、欧州中央銀行(ECB)が9月の理事会で0.75%の利上げを議論する可能性があると報じたことを受けて、世界的な景気悪化が避けられないとも見方が強まったことも、投資家のリスク回避の動きに拍車をかけた。S&P500の業主別で全11セクターが下落し、個別ではスリーエム<MMM>、ナイキ<NKE>、ホーム・デポ<HD>、キャタピラー<CAT>、ビザ<V>の下げがきつい。また、業績予想を下方修正したデル・テクノロジーズ<DELL>も急落した。半面、決算への好評価からファーフェッチ<FTCH>は逆行高し、スノーフレイク<SNOW>もしっかり。なお、ニューヨーク市場の出来高概算は8億114万株だった。

ナスダック総合指数も大幅安で3日ぶりに反落し、前日比497.555ポイント安の1万2141.710で引けた。主力株が軒並み安となり、テスラ<TSLA>、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>などが下落。特にエヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、インテル<INTC>など半導体関連の下げがきつい。また、決算発表でガイダンスが予想を下回ったアファーム・ホールディングス<AFRM>は急落した。半面、好決算のワークデイ<WDAY>は買われ、エレクトロニック・アーツ<EA>もしっかり。

出所:MINKABU PRESS

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