株価指数先物【引け後コメント】 いったんは調整一巡感が意識されやすい水準だが、戻り待ちでのショートスタンスか

市況
2022年8月29日 18時12分

大阪9月限

日経225先物 27910 -700 (-2.44%)

TOPIX先物 1944.5 -32.5 (-1.64%)

日経225先物(9月限)は前日比700円安の2万7910円で取引を終了。寄り付きは2万7870円とシカゴ日経平均先物(2万8220円)を大きく下回るギャップダウンで、一気に2万8000円を割り込んで始まった。売り一巡後は2万7950円まで下落幅を縮める場面もあったが戻りは鈍く、前場半ばにかけて再び売りが強まり、一時2万7760円まで売られた。後場は2万7800円を挟んだ狭いレンジで推移し、終盤にかけては2万7910円と若干ながら持ち直す動きを見せた。

日経225先物は前場半ばにつけた2万7760円で下げ止まる格好となった。テクニカル面ではボリンジャーバンドの-1σ水準であり、いったんは調整一巡感が意識されやすい水準だろう。また、52週移動平均線が2万7580円、13週線が2万7470円辺りで推移しているため、売り込みづらいところである。本日は日経平均型の弱い値動きが目立っており、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の3社で日経平均株価を約210円下押した。

また、為替市場では1ドル=139円台に乗せるなど円安基調が強まってきており、日米金利差を狙った動きも意識されていた。円安を手掛かりに自動車株の一角が底堅い値動きを見せたことで、相対的にTOPIX型優位だった。NT倍率は先物中心限月で一時14.31倍まで低下しており、日経225先物同様、ボリンジャーバンドの-1σまで低下した。-2σは14.21倍辺りに位置しており、この水準まで低下してくると、8月半ばにイレギュラー的に下げたレベルまで調整するため、底打ちが意識されやすいだろう。

なお、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が180ドルを超える下落で推移しているほか、ナスダック100先物の下落率は1%を超えている。大幅下落に対する自律反発の動きが限られるようであれば、短期的なトレードではあるが、戻り待ちでのショートスタンスに向かわせそうだ。

手口面では、日経225先物はドイツが1180枚、みずほが1150枚、JPモルガンが1060枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3490枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが2460枚、JPモルガンが1360枚、SBIが1160枚程度の売り越しに対して、ソジェンが3010枚、BNPパリバが930枚程度の買い越しだった。日経225先物、TOPIX先物いずれも、買い方は裁定解消(先物買い・現物売り)に伴う商いであろう。

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