HPが決算受け下落 PCやプリンターの需要減退=米国株個別
HP<HPQ>が前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益の見通しを下方修正している。個人を中心にPCやプリンターの需要が減退した。コンピューター部門の個人向け売上高はPCの需要減に伴い20%の減収となった。
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ロ-レスCEOは、「他の多くの企業と同様に弊社の売上高も消費者需要の悪化の影響を受けており、それは第4四半期も続くと思われる」と述べた。「この状況はおそらくあと2、3四半期は続く可能性を示唆している。法人需要にも減速が見え始めており、見通しの下方修正につながったとも付け加えた。
アナリストは「同社はPCの最終需要が安定し、プリンターに関するマクロ要因の懸念が解消される明確な兆候が見られるまで、相対的にパフォーマンスが低下する可能性がある」と述べた。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.04ドル(予想:1.05ドル)
・売上高:147.0億ドル(予想:156.0億ドル)
パーソナルシステムズ:101億ドル(予想:110.6億ドル)
プリンティング:45.8億ドル(予想:47.7億ドル)
・営業利益率(調整後):9.5%(予想:8.8%)
・FCF:3億ドル(予想:13.2億ドル)
(5-7月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.79~0.89ドル(予想:1.07ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.02~4.12ドル(従来:4.24~4.38ドル)(予想:4.30ドル)
・FCF:32~37億ドル(従来:45億ドル以上)(予想:45.5億ドル)
(NY時間09:56)
HP<HPQ> 29.61(-1.49 -4.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美