ダウ平均は一時プラスに転じる ディフェンシブセクターに買い=米国株後半

市況
2022年9月2日 4時53分

NY株式1日(NY時間15:33)

ダウ平均   31478.41(-32.02 -0.10%)

ナスダック   11699.13(-117.07 -0.99%)

CME日経平均先物 27730(大証終比:+100 +0.36%)

NY時間の終盤に入って買い戻しが優勢となっており、ダウ平均はプラスに転じる場面も見られた。このところの急落で値ごろ感の出ている銘柄に押し目買いが出ているほか、医薬品や消費関連などディフェンシブセクターに買いが見られ、指数をサポートしている。

きょうから9月相場に入ったが、市場は依然としてFRBのタカ派姿勢への懸念を強めている。市場では、利上げを緩和する気配を見せない最近のFRBのタカ派発言を重く見て、株式市場が再び6月の年初来安値を試に行くか議論している。

「安値を再び試すなら9月になると思われるが、それには、株価が底を打った6月16日よりも何か大きくきなネガティブ材料が必要」との声もあるようだ。

9月は歴史的に株式市場にとって最悪の月となっているようだ。S&P500は第2次世界大戦まで遡ると、9月に平均で0.56%下落。9月は56%の確率でマイナスになっているという。ただ、その反動もあり、10月は平均0.9%、11月と12月はそれぞれ1.4%と1.6%平均で上昇している。

多くが年末に向けて描いているロードマップは、中間選挙の年によくある、9月から10月にかけて大きく売られ、年末までに反発というシナリオのようだ。

きょうは半導体の下げが圧迫。エヌビディア<NVDA>が同社のGPU「A100」と次世代GPU「H100」について、中国への販売に米政府の承認が必要との通知を受け取ったことを明らかにした。米当局は軍事転用の可能性を懸念しているという。AMDも同様の通知を受け取っている。

ディスカウントストアのファイブビロウ<FIVE>が冴えない決算ながらも株価は上昇。アナリストは「今回の結果には失望しつつも驚きはない。長期的なストーリーはそのまま残っている」と述べていた。

ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が決算を受け大幅安。決算自体は底堅かったものの、複数のアナリストが投資判断を引き下げていた。同社の販売サイクルが長期化する可能性が示されているという。

モンゴDB<MDB>も決算を受け大幅安。決算自体は底堅かったものの、将来のリスクを意識した保守的な見通しを依然維持していたことが嫌気された模様。

C3・ai<AI>が決算を受け大幅安。同社はAIのアプリケーションを迅速に展開できるSaaSアプリケーションを提供。不透明なマクロ環境を背景に、通期の売上高見通しを大幅に下方修正した。

光ネットワーク機器のシエナ<CIEN>が決算を受け下落。1株利益、売上高とも予想を下回った。予想以上に供給制約が圧迫。

アパレル販売のランズエンド<LE>が決算を受け大幅安。予想を下回る見通しを示したことが嫌気された。

インスタント食品のキャンベルスープ<CPB>が決算を受け下落。通期の見通しが冴えなかったことが嫌気されている模様。1株利益の見通しが予想を若干下回った。

ファイブ・ビロウ<FIVE> 134.97(+7.09 +5.54%)

オクタ<OKTA> 62.27(-29.13 -31.87%)

モンゴDB<MDB> 240.20(-82.66 -25.60%)

C3.ai<AI> 14.25(-3.76 -20.86%)

シエナ<CIEN> 45.34(-5.40 -10.64%)

ランズエンド<LE> 11.69(-2.13 -15.41%)

キャンベルスープ<CPB> 49.14(-1.24 -2.46%)

アップル<AAPL> 156.83(-0.39 -0.25%)

マイクロソフト<MSFT> 258.44(-3.03 -1.16%)

アマゾン<AMZN> 126.40(-0.37 -0.29%)

アルファベットC<GOOG> 109.72(+0.57 +0.52%)

テスラ<TSLA> 273.62(-1.99 -0.72%)

メタ・プラットフォームズ<META> 163.93(+1.00 +0.61%)

AMD<AMD> 81.39(-3.48 -4.10%)

エヌビディア<NVDA> 137.82(-13.13 -8.70%)

ツイッター<TWTR> 38.56(-0.20 -0.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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