話題株ピックアップ【夕刊】(1):WSCOPE、FPG、三越伊勢丹

注目
2022年9月2日 15時12分

■ダブル・スコープ <6619>  2,479円  +127 円 (+5.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ダブル・スコープ<6619>が大幅高で3日続伸。東京証券取引所が2日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表しており、短期資金の流入が再び活発化するとの思惑が働いたようだ。また、日本証券金融も2日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

■FPG <7148>  1,291円  +52 円 (+4.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

FPG<7148>が大幅反発し年初来高値を更新。1日の取引終了後、脱炭素社会への移行に貢献する「トランジション・ファイナンス」の一環として、新たにコンテナ船15隻(総額約2050億円)を対象とした大型案件を受注したと発表しており、これが好感された。本件の対象となるコンテナ船は、LNG燃料とディーゼル燃料の双方を切り替えて運転可能なデュアルフューエルエンジンや、停泊時に船舶の発電機エンジンを停止できる陸上電力供給システムを搭載し、地球温暖化や大気汚染の原因となる温室効果ガスなどの排出量の大幅な削減を実現する最新鋭のエコシップ。同社は、環境負荷を低減する技術を採用した航空機・船舶を対象としたトランジション・ファイナンスに積極的に取り組んでおり、第1弾としてコンテナ船18隻(総額2500億円)を対象としたリースファンド事業案件を受注しているが、今回新たに、コンテナ船15隻を対象とするリースファンド事業案件を受注したとしている。なお、同件による22年9月期業績予想への変更はない。

■鴻池運輸 <9025>  1,350円  +43 円 (+3.3%)  本日終値

鴻池運輸<9025>が3日ぶりに反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1600円から2000円へ引き上げたことが好材料視された。23年3月期第1四半期(4~6月)営業利益は34億円となり、空港関連業務が営業赤字だったにも関わらず、コロナ禍前の19年3月期第1四半期実績33億円を上回ったことから、同証券ではコロナ禍で実施した構造改革の効果を確認できたと評価。これを踏まえ、23年3月期営業利益予想を116億円から121億円へ上方修正した。また、第3四半期以降は入国制限の緩和によるエアラインの就航率の回復と、それに伴う業績改善を想定。中期的には、構造改革の効果とリオープニングによる業績拡大が続くと予想している。

■アルゴグラフィックス <7595>  3,920円  +90 円 (+2.4%)  本日終値

アルゴグラフィックス<7595>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後、北海道北見市の北見ハイテクパークに建設を予定しているデータセンターを中心とした複合施設について、仮契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。複合施設では、データセンターの建設及びグループのサテライトオフィス、顧客向けのセミナー会議用施設などの建設を計画。データセンターでは、冷涼地の利を生かしてサーバールーム冷却に必要な電力を削減し、更に電力源として水素利用を検討するなど、徹底したカーボンニュートラルを目指すのが特徴という。取得土地価額は約2億円。なお、今回の土地取得による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■アニコムHD <8715>  642円  +13 円 (+2.1%)  本日終値

アニコム ホールディングス<8715>が3日ぶりに反発。同社は1日、ペットオーナー向けの先進的な防災サービスの開発に向けて、東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と戦略的パートナーとして提携したと発表。アニコムHDが持つペット領域における知見やネットワークと、東京海上日動が持つ防災領域におけるネットワークやリスクマネジメントに関するノウハウを活用。主な協業内容としては、個人向けの「ペットオーナー向け避難支援サービス」「ペットオーナー向け防災教育サービス」「ペット同行可能な避難所の検索・案内サービス」のほか、事業者向けでは「避難ルートに関する情報提供」「ペット事業者向け災害アラートの発信サービス」の開発を進めるとしている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,128円  +22 円 (+2.0%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>が4日続伸し年初来高値を更新。1日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、国内百貨店合計の売上高が前年同月比46.5%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大の影響は限定的で、高額品への購買意欲が高かったという。また、同様に8月の売上高が前年を上回ったJ.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>、松屋<8237>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も堅調な動きとなっている。

■ウエルシア <3141>  2,974円  +47 円 (+1.6%)  本日終値

ウエルシアホールディングス<3141>が続伸。同社は1日取引終了後、イオン九州<2653>と合弁会社「イオンウエルシア九州」を設立したと発表しており、今後の展開が期待されているようだ。新会社の出資比率はイオン九州が51%、ウエルシアHDが49%。生鮮・デリカを含む食料品及び医薬品・化粧品・雑貨の販売、調剤薬局の運営などを手掛けるとしている。

■PALTAC <8283>  4,020円  +30 円 (+0.8%)  本日終値

PALTAC<8283>は3日ぶりに反発。同社が前引け後、経済産業省から「DX(デジタルトランスフォーメーション)認定事業者」の認定を取得したと発表しており、これが好感された。「DX認定事業者」は、「情報処理の促進に関する法律」に基づくDX推進に係る経営ビジョンの策定や体制準備、DX推進するための準備が整っている事業者を経済産業省が認定する制度。同社では卸売事業を核に、その周辺部までを視野に入れた流通プラットフォーム構築などDX推進における取り組みを評価されたとしている。

■王将フードサービス <9936>  6,430円  +40 円 (+0.6%)  本日終値

王将フードサービス<9936>は3日ぶりに小反発。午後1時ごろに発表した8月の月次売上高(速報版)で、直営既存店売上高が前年同月比9.8%増と11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大第7波による厳しい環境下だったものの、3年ぶりとなる行動制限のないお盆休みで人出が増加したことにより、店内飲食が同40.6%増と大きく伸長したことが牽引した。また、テイクアウト・デリバリーも引き続き好調だった。なお、全店売上高は同11.9%増だった。

■ストライク <6196>  3,890円  +20 円 (+0.5%)  本日終値

ストライク<6196>がしっかり。この日、デロイト トーマツグループのデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(東京都千代田区、以下DTFA)と、中小企業の事業承継やM&Aを推進するための包括的な協業に関する契約を締結したと発表した。今回の協業により、両社は全国の士業や専門家向けにM&A業務の支援強化を協力して実施する。ストライクは全国に8カ所の拠点を有し、各地で公認会計士や税理士の団体と連携しているが、こうした専門家と協力し、事業承継問題の解決と地方創生を目指すほか、両社が運営するサイトを連携させ、それぞれの最新記事から厳選したものを相互に掲載することで、より多くの人に対してM&Aや事業承継に関する良質な情報を提供し、具体的なアクションにつなげられるような仕掛けを講じるとしている。

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