今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大予想でドル買い縮小の可能性低い

通貨
2022年9月6日 7時53分

5日のドル・円は、東京市場で140円12銭まで下げた後、140円60銭まで上昇。欧米市場では140円38銭まで下げた後、140円66銭まで反発し、140円57銭で取引終了。本日6日のドル・円は主に140円台で推移か。日米金利差拡大の思惑は消えていないことから、ドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。

欧州中央銀行(ECB)は今週8日に理事会を開催し、0.50ポイントまたは0.75ポイントの利上げを決定するとみられている。ユーロ圏における直近のインフレ率は過去最高を記録しており、金利引き上げは既定路線。ただし、インフレ率の上昇は主に天然ガスなどのエネルギー価格の大幅な上昇によるものであり、金利を引き上げても価格上昇を制御できないことが問題視されている。ECBは8日にインフレ見通しなど最新の経済予測を公表する予定だが、高水準のインフレ率が長期間続く可能性が高いとの予測が提示される見込み。

市場参加者の間からは「ECBの預金金利は来年にかけて2%を超える」との声が聞かれている。利上げなどの措置は高インフレに対処するために必要とみられているが、エネルギー供給不安に伴う物価高と利上げはユーロ圏経済をさらに圧迫する。ユーロ・ドルは節目の1ユーロ=1ドルを下回り、2002年12月以来の安値圏で推移しているが、ユーロ圏の企業景況感や消費者信頼感は今後悪化するおそれがあり、追加利上げ決定後にリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが再び強まる可能性がある。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.