株価指数先物【寄り前コメント】 ロール中心のなか、権利行使価格2万7500円~2万7750円辺りでの推移が継続

市況
2022年9月7日 8時09分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27560 -40 (-0.14%)

TOPIX先物 1923.5 -1.0 (-0.05%)

シカゴ日経平均先物 27580 -20

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。朝方は買い優勢の動きを見せたものの、8月のISM非製造業景況感指数が市場予想を上回り、4カ月ぶりの高水準となったことから、米連邦準備理事会(FRB)による積極利上げに対する警戒感が強まった。長期金利は6月以来の水準に上昇し、ハイテク株を中心に売り優勢の展開。

また、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が4会合連続で0.5%の利上げを決めたほか、8日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で利上げが見込まれているなど、各国中銀の金融引き締めによる世界景気への影響なども重荷となった。さらに、ロシアが欧州に対して制裁解除までは天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」によるガス供給停止を継続する可能性を示したと伝わったことも不安要因となった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、不動産、商業サービス・用品が上昇する一方で、メディア、耐久消費財・アパレル、エネルギーが下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比20円安の2万7580円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比120円高の2万7720円で始まり、一時2万7760円まで買われる場面が見られた。その後は2万7690円~2万7760円辺りでこう着を見せていたが、米国市場の取引開始後に一気に2万7520円まで売られた。直後に2万7730円まで切り返したものの、取引終盤にかけて再び軟化し、2万7560円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになろう。昨夕の時点でグローベックスの米株先物が強い動きを見せていたため、嫌気売りを誘う可能性もありそうだ。もっとも、週末に9月物の先物オプション特別清算指数(メジャーSQ)を控えるなか、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りでのレンジ推移であった。2万7500円水準での底堅い値動きは意識されるものの、リバウンド機運は高まりづらいだろう。

5日移動平均線が2万7620円辺りまで低下してきており、同水準の権利行使価格2万7625円を中心とした上下の権利行使価格2万7500円~2万7750円辺りでの推移が継続しそうだ。もっとも、こう着感の強い状況によって限月交代に伴うロールオーバーは進みやすく、波乱のなかでヘッジ対応が強まるといった展開は避けられるため、その点は安心感につながる。

VIX指数は26.91に上昇した。直近の25.00~27.50辺りでの推移ではあるものの、75日線が支持線として意識される格好のため、先行きの上昇への警戒からリスク選好には向かいづらく、トレンドを積極的に取りに行く動きはなさそうだ。短期筋の商いによって荒い値動きとなる場面があったとしても、狭いレンジでの推移になるだろう。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.34倍に上昇した。こちらも狭いレンジ推移が継続しており、方向感は出にくいところである。ただし、直近の低下によって75日線割れまで調整を見せていることもあり、リバランス中心ながらもNTロングの動きが入りやすいと見られる。

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