株価指数先物【引け後コメント】 楽観視はできないが、売られ過ぎが意識される水準まで調整

市況
2022年9月7日 18時51分

大阪9月限

日経225先物 27460 -140 (-0.50%)

TOPIX先物 1918.0 -6.5 (-0.33%)

日経225先物(9月限)は前日比140円安の2万7460円で取引を終了。寄り付きは2万7600円と、シカゴ日経平均先物(2万7580円)にサヤ寄せする格好から、前日比変わらず水準で始まった。直後につけた2万7610円を高値に軟化すると、現物の寄り付き後には一気に2万7500円を下回った。足元でのレンジ下限を下回ったことによりヘッジ対応の動きが強まり、前場半ばには支持線として意識されていた75日移動平均線を割り込み、一時2万7260円まで売られる場面が見られた。ただし、75日線水準に位置するボリンジャーバンドの-2σまで下げたことよって、テクニカル的には売られ過ぎが意識される水準までの調整を完了。後場は下げ渋り、終値では75日線を上回って終えた。

米国では足元で予想を上回る経済指標の発表が相次ぐなか、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げに対する警戒感が強まっている。また、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えていることもあり、各国中銀による金融引き締めに対する警戒も根強い。さらに、欧州のエネルギー問題など欧州景気に対する懸念も高まるなか、ショートを仕掛けやすいタイミングでもあったようだ。

とはいえ、ボリンジャーバンドの-2σまでの調整によって、売られ過ぎが意識されてきた。バンドは下向きで推移していることから楽観視はできないものの、これまで+2σまでの上昇でピーク感が高まる一方で、-2σまでの調整でボトム形成が見られていたこともあり、押し目狙いのロングは入りやすくなっただろう。週内においては先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ限月交代に伴うロールオーバーの動きが中心であろうが、SQ通過後のリバウンドが意識されてくる可能性もありそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下した。ボリンジャーバンド-2σまでの調整を経て、5日線を挟んでのこう着を見せている。目先的には75日線を支持線とした横ばい推移が見込まれるものの、底堅さが意識されるなかで、次第にNTロングでのスプレッド狙いの動きに向かいそうである。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが3780枚、ソジェンが3020枚、BNPパリバが2460枚、バークレイズが2220枚程度の売り越しに対して、モルガンSが6040枚、HSBCが3190枚、みずほが1920枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが13570枚、JPモルガンが9530枚、バークレイズが4880枚程度の売り越しに対して、みずほが1万2540枚、野村が1万2640枚程度の買い越しだった。日経225先物、TOPIX先物いずれも、限月交代に伴うロールオーバーであるが、順調に進んでいるようだ。

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