NY株式:NYダウ435ドル高、長期金利の低下を好感
米国株式市場は反発。ダウ平均は435.98ドル高の31581.28ドル、ナスダックは246.99ポイント高の11791.90で取引を終了した。9月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ確率上昇を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後、NY原油先物が1月来の安値を更新、さらに長期金利の低下で、物価を巡る警戒感の緩和に伴い買戻しが強まり、上昇に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナー副議長が過剰な利上げリスクに言及したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)でも7月以降の経済活動が横ばいと下方修正され、物価上昇ペースも鈍化が報告されたため金利がさらに低下し相場を一段と押し上げ。引けにかけた上昇拡大に繋がった。セクター別では、自動車・自動車部品や小売りの上昇が目立った。
短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は440億ドル規模の同社買収案撤回を目指した電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)による審理延期の要求をデラウェア州裁判所が退けたため、上昇。航空会社のユナイテッド(UAL)は引き続き強い需要を背景とし第3四半期の売り上げ見通しを引上げ、買われた。同業のアメリカン(AAL)やデルタ(DAL)も期待感から上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)は同社のコスト削減計画が好感され、大幅高。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は13日にインベスターデーを控え、同社株購入の好機との見方に買われた。一方で、エネルギー・原油関連のベーカーヒューズ(BKR)、ハリバートン(HAL)、オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)などは、原油価格の下落で、軒並み下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は例年より早く、7日に新製品発表会を開催。カメラの性能を向上させた新機種アイフォーン14や新スマートウォッチなどを発表し、株価は上昇した。
HorikoCapitalManagementLLC
《FA》