アンジェス急落、新型コロナ(武漢型)向けワクチンの開発中止を発表
アンジェス<4563>は急落。7日の取引終了後、これまで開発を進めていた新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けDNAワクチンの開発を中止すると発表。これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。
昨年に同ワクチンでは期待どおりの効果を上げることが難しいと判断し、薬剤濃度を上げた高用量製剤での臨床試験を進めてきた。ただ、主要評価項目が期待する水準に至らず、今回この結果に基づいて高用量製剤を含む同ワクチンの開発を中止することを決めた。前受け金に計上しているワクチン開発に対する補助金については、費用明細の申告と調査の結果、適正と認められる開発費を調査年度ごとに補助金収入として計上する予定としている。あわせて、新型コロナ変異株(オミクロンBA.5など)にも有効な改良型DNAワクチンとその経鼻投与製剤の研究を開始することを明らかにした。