クリングルが急反発、慶應義塾と共同で脊髄損傷治療に関する共同特許出願を実施
クリングルファーマ<4884>が急反発している。午前9時30分ごろ、慶應義塾と共同で脊髄損傷に対する組み換えヒトHGFタンパク質(HGF)とiPS細胞併用治療に関する特許出願を行ったと発表しており、これが好感されている。
同社は現在、慶應義塾大学と新規の脊髄損傷治療に関する共同研究を進めており、その成果の一つとして、慢性期完全脊髄損傷モデル動物に対してiPS細胞由来神経幹/前駆細胞とHGF及びスキャフォールド(足場基材)を併用することにより機能回復が得られることを発見。今年3月に共同で特許出願を行っている。今回は、重度の脊髄損傷モデル動物に対して、急性期にHGFを投与することに加え、亜急性期にiPS細胞由来神経幹/前駆細胞を移植したところ、各単独投与群に比べ顕著な運動機能の回復がみられたことから、2件目の特許出願を行ったという。なお、同件による22年9月期業績への影響はないとしている。